黒板に薄く残った数式よ 私のことは忘れないでね
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さてと取りかかる相手は最強のシンクを塞ぐ洗い物たち
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茶だんすの奥に未封の赤ワイン今夜飲もうか一人飲もうか
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真っ白な雪のかたちの帽子あり朝焼けが降るなだらかな丘
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「好き」 という ひどく無邪気な弾丸で 君を殺めるつもりはなかった
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星の数とも言えそうな起因と眠れない夜のシューゲイザー
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まだ、もっと不自然になれるはずだと。ヒトへの淡い期待としては。
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モスモスモスモスモスみんな白く細い雪になりそして羽化した、モス
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二十歳 パチパチならす 指先は 白い画面に 明朝体
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大寒の空に浮かびし立待月凍るが如し白きその色
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足音も車の音も嫌なことも雪は覆って積もりゆくかな
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来週の木曜日には美術の授業があるしもう少し生きる
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どうせなら全部素通りしてくれよ わたしの繭に爪を立てるな
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百円のカップコーヒー啜る午後まだ窓の外あおぞらでいて
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退屈を連れ出すように開け放つ窓の外には冬晴れの空
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馬の背は堅き優しさ跪座示す信じてくれて鬣撫でる
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朝三時寒そうな月光さすオミクロンはこの星と有る
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明ける夜が君を連れ去る「ねえ待って」言えない言葉、「おはよう」の声
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指の先、掌の上、舌の上、貴方の思考を好いて嗜み
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行き来たり怒り笑いを繰り返し 僕は曖昧な愛の迷い子
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いなくなるなんていわないで なきたくなるから 暗くさむい夜には
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服に染み付く残り香で 久しく思う お正月 香り馳せるは 祖父母のこと
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人類のことなど全く何一つ考えていない地球らしさだ
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手首から血が出るほどの「苦しい」の中にいないとうたが詠めない
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焼き菓子を食べる この「楽しい」はすぐに消えるとは分かっているけど
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きみの背を浅瀬に浮かべ橋とした奴のなまえを知りたくて 夏
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夜独り 暗闇の中 病み思考 電話しようか 迷惑だろか
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私だけ辛いわけではないんだし、愛されたいとかわがままだから。
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思うのは、寂しいだとか辛いとか。努力もせずに、独りの夜に。
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君の手の硬さや熱が愛しくて 満月の食べ方考える
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