目が覚めて時計見てから二度寝する 壊れてること知りもしないで
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強引に染めあげたのは君でした今は自ら染まる大空
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ことばさえ無ければ好きでいれたのに 何処かで銃声雉が死んだわ
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簡単な短歌読まんか コロナ禍でおうち時間を過ごさなかんし
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真っ青に色づいていた吾のこころ塗り替えられてあか、君の紅
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ワクチンを2回打ったらもうよくね経済回しに夜な夜な騒ご!
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琴線に 触れる人とは 心持ちの 優しきひとだと 胸痛む夜
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ひとみから生まれた 小さなひと雫が 頬の平原 旅をする夜
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王のいる地方から来た珍しい種として記載されるのだろう
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ひとつきりの誇れる何かを願う手が 掴めているのは自分ばかりで
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篝火かがりびの灯る灯台淡々と 背伸びの限り向こうを照らす
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あの甘い果実はとうに熟れ落ちて少し優しい未来の種に
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悪事する彼の横顔華やぎて認められない嫉妬してると
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文末に「今年も護られますように」君と私の神は違えど
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気付いたが百の隣は零らしい三十くらいで静かに生きる
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若草を噛めば想像した通り青い苦味でくらくらとする
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会えずとも平気と思っていたけれど少し戸惑う視線が恋しい
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コーヒーも飲めるし君に愛される私もいたかも どこかの世界で
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舌の上転がしきれぬ感情を呑み込めもせず吐き出せもせず
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地獄への道は善意で舗装され 芋虫忘れ蝶は舞うだけ
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湿度90パーセントの不織布の下で 君のためだけにつやつやしてる
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こうやって手を取り合ってるはずなのに君の瞳だけ銀河を湛える
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この位置やこの母語という拘束は捨てられないが守る気もない
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時間割には大人たちがやりたかったやれなかったことが詰め込まれているよ
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エ"ル"サイズ ですねと確かめるように 指先で空にまじないかけて
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地下鉄の ホーム流れる 地下水の 行方想って 石油層降下
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月の輪が明日はいいことありますと夜明けにそっと教えてくれた
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コンタクト初日、目元に手をやって初めてあいつを愛しく思う
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友達が今日に限って寝坊したことを祈って改札を出る
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フエ型のラムネを吹くのに飽きたので一気に噛んで口笛を吹く
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