昼寝なし 午後めいっぱい遊んだら 八時半には電池が切れる
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朝一番お水を変えて掃除する座る場所に座布団を置く
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三十一の 文字ではちょっと 足りないなぁ・・・ 詠みたいことは あまりに多くて
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母親になってはみたがエブリデイ イカす服しか着たくはないな
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一面に一人は「あなた」「きみ」がいて 私にはいない  ハーもう辞めだ…
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君想い跳ねる第二の心臓を蓋で閉じこめ「亠心心」の字となる
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加害者は どこにでもいる ただの人
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「死」だけを三十一字連ねても僕が抱える死には満たない
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新品の本棚組んで並べたが 忘れていたぜ 扉の範囲
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優しさのナイフかざした俺という卑怯な少年壊せ三日月
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中間のテスト終わりし解きかけの問いに身悶う「ワタシノミライハ」
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一昨日は聞き流してたラブソング 昨日の夜から妙に沁みるな
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失くした 恋の数で 優しくなれる けれども僕は それさえ忘れた
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あらいやだ 今年の残量もうこんな 底に残った日付を掬う
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しにざまに文字情報はふくまない来世にコールつないでください
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粉雪の一片舌で溶かしたら柔らかな雲に抱かれる夢想
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朝目覚め窓下の景色眺めれば雪の白さは残酷なほど
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遠い地の あなたへ思いを 飛ばすのを お許しくださる 空の神様
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「君はここにいてもいいよ」 の宣託を 探し続けて迷子になった
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あの頃の記憶が僕を弱らせる こんなものに縛られたくない
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玄関で過ごした夏の一か月 一日一食反省文付き
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若くして 死んだ友を 思い出す 君とはどんどん 年が離れていく
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君の家から 見下ろす景色に 霧が立ったら 僕のため息だと 思ってくれ
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干している洗濯物に囲まれる つむいだ日々の吐息感じる
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「ひとしずく月の光にゆらめいて流した涙」ほら、ただの詩よ
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あの人が離れていった私から 優しい想い出に包まれながら泣く
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ぐうの音も出ないくらいに僕のこと言い負かしてくるそんな君が好き
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最終の列車が今日は待ち遠しい君ともうすぐ喧嘩しそうで
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タートルを着た父テールスープ食む 亀と牛とに馳せる夕食
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おやすみと言えばおやすみと返してくれるSiriではなくて愛しいあなたが
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