満開のブーゲンビリアひさし借りここだけ少し南の座標
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延々と推しの見切れる画面観て梅雨明けの報せの濃浅葱
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今もまだ 月は綺麗と 思ってる? 今宵こよいも半分 月も心も
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レジを待つ 人数比べ 並ぶレジ 途中で変えて 大体裏目 
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足早に人の行き交ふ地下街に世代巡るを今更に知る
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片付けと 普段散らかす 割合は 片付け多い はずが散らかり
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穏やかに92歳くじゅうにで逝く姑の通夜遠く花火の音を聞きつつ/十年前花火大会の夜
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百日紅さるすべりあざやかピンク連なりて 元気をもらうサラダ記念日
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短歌詠む 君がなんにも 言わずとも 今日はみんなの サラダ記念日
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脳トレのアプリに変へて短歌うた始め花鳥風月探す朝夕 
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つらい時 休めばいいさ 君の声 甘えてみよう 今日は有休
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大空を短冊と見立て右手上げ 願いを書こう心を込めて
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織姫と 彦星だって 十分さ そこから始まる 君との時間
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とびきりの笑顔が届く夏の朝離れ住む曽孫ひこスマホの中に
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前向きに生きるために目指すのは早寝早起き食欲増進
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毛皮着た猫の横で眠る夏暑い可愛いいのちが暑い
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鬱々と湿気った夏をやりすごす浴衣を買ったまた生き延びる
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30度 超えることも 増えてきて 北海道は まだ避暑地かな
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朝五時半エンジンかける青年のナンバープレート遠き故郷の
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独りでも生きて行かねばならぬゆえ あちらこちらに折り合いをつけ
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墨を擦り五枚の短冊したためる祈りをこめて月は澄みけり
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暑き日にゆふだちの雲待ち侘びる花壇の花は悩ましきかな
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言の葉が実を結びゆく歌となる不揃いだけど私の果実
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休み前 夜更かしするぞ 気合い入れ 準備万端 すでに眠気が
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国宝の映画に思ふ血筋とは 世襲語るに少子化のあり
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が呉れし夏色の青 真新しスニーカー履くデイケア初日
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生きているのは分かってるけれどまたカビ取り剤を塗りたくる目地
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おじさんとおじさん化した女子達が互いに笑ふ なんかいいなと
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少しでも 知ってることで 何事も 興味、関心 拡がる世界
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ベンチャーズ追いかけエレキ楽しんだビデオに残る君がサウンド
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