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暗がりに迷いこむ 灯りの存在に気づく そこですべて終わり
0
夏の日を希釈してゆく微炭酸 ビー玉にもう手が届かない
1
夜の空きわ立たせるためシャー芯をコンセントへと 冷たい火花
3
自然とは滅ぼすべからざる敵手 意識に於ける身体に似て
0
今はもう 亡き君にあえて 送るメッセージ バースデーは 変わらずめでたい
1
根を持たぬ飾られ花は一時の水与えられ
艶姿
(
えんし
)
を誇る
3
音量を小さくしても聞こえるは夏虫の声
家鳴
(
やな
)
りの響き
3
投げ捨てた平穏無事に駆け寄ってくれる他人よ「ただいまの距離、」
0
あはれなりなどとよむひとあはれなりなどとよむひとなほあはれなり
0
嫌われているなと思うな落ち込むな みんな自分を生きているだけ
3
DeepLを食んで話す海の向こう 会いたい、時空歪めていこう
1
長野産りんごは妙に爽やかで つがるが他人のようで淋しい
2
壁伝う蜘蛛に告げたるトリアージ
紅娘
(
ななほし
)
ならば助けていたわ
0
2番線 特急列車は滑りこみ 町に都会の風を吐きだす
0
理解とは愛と離れているみたい受容はそれに近いのだけど
0
生きていてほしいというのはエゴだからせめて悔いなく死んでと祈る
2
運命の服が死ぬ場所試着室 弔い胸に「やめておきます」
1
画面越し 続く夜話し
五月雨
(
さつきあめ
)
0
その道のカーブ過ぎれば未熟さも思い出になる空のなか
1
その雨はめぐりめぐりて降りそそぎめぐりめぐりて命に宿る
2
店外で ファスト・フードを 待つひとの 見てゐし方を 我も見て遣り
0
いつの日か人なべて去り果てしのち残らむ椅子の一脚の影
1
欲張りは 満足知らず いつまでも 感謝を知らず 幸福知らず
1
容姿など 気にするもんか されどまた もてる男に なりたいもんだ
1
誰にでも降るふる一滴細くとも よろこびだとかかなしみだとか
1
蝸牛 ゆったり のんびり 散歩道
0
ひと雫 紫陽花落とし 雲切れて 零れし光 幾重にも射し
0
キッチンに入る夕陽でカレー煮る「今朝はごめんね」言ってみようか
5
舞ふ塵の等しく軽きわれらにてただめくるめく差異を載せたる
2
どうでもいいだなんて言ってみせるけどならばそれさえ言わずに良いのに
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