ポン!ポン!とシャンパンのあく空耳を聞いたら大人恋する大人
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ながあめにぬれそぼつらむぬばたまの夜をこめてなくみみづくのこゑ
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二度寝の夢一番悪くうなされて目覚めてみればさらり忘れぬ
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あまのはら星星のみなもだすときさやけくひびくイズラフェルの琴
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外出す秋の涼しき風に酔い 10日後にハッピーバスディー
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心臓を摘出すれば楽になるさみしい夜は車をとばせ
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見たくなきもの見ずにすむあたら夜や無月の雨のふりみふらずみ
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会いたい けれど会えないそんな夜に死という心地を嗜んでいる
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誰しもがひっそり生きているそんな幸せがただ愛おしくて
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各々が勝手に生きて不干渉なくらいが丁度心地いいのに
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誰にでも欠点七つあるからに 自陣持ちすぎずもう一度確認
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しめやかにあきさめのふる音すなりむかしのひとの夢よりさめて
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虫とってスイカを食べて昼寝して もうもどれない遠い夏の日
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ひとり寝の隙間の熱が心地よくこのまま秋になるのだろうか
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カコ・ミライばかり気になるときにこそ イマを見つめる知恵と工夫を
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誰も皆知らずにいるよほととぎす お前が母を殺したなんて
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秋の田の穂のいろいまだあをけれどいとど待たるるこがねのみのり
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見しゆめのうつつならなむぬばたまのやみにきえいるヴィオロンのおと
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理科教師生徒に慕われ教え方も上手で生命の大切さ説く
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式場で言う「おめでとう」の右側に「好きだったよ」とルビは振らない
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あなたの目 ずるいまつ毛の先を見る 誰も知らない光を見てる
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「あなたしかいないと思ってたんだよ」 もう戻らない 君の嘘つき
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蹴飛ばした君の残骸 残り香 もう戻らないあの日の2人
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ただひとりここにわたしは仮住まいさよなら告げる人も消えゆく
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夢の世のうつせみのこゑとだえしてこずゑをわたるあきのまつかぜ
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八月は命日三人また一人お祖母様は夏の夜逝く
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行きたいとこないし家にいましょうねーひまって結構楽しいもんだ
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忘れ物を取りに帰れば羽だけのセミ横たわりしぼむ八月
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噴水は夏を理由に止められて恋の終わりにカサカサと鳴る
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夕されば草葉のかげに鳴く虫の心づくしの秋は来にけり
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