雨水を引っかけて去るタクシーに呪いあれ 今夜眠れなくなれ
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陸路閉じ まだらに消えた店先たなさきに ごめんなさいが佇んでいる
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知る道も知らない道も閉ざされて 抉る川辺はカフェオレのよう
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カーテンの裏側ちいさな目があって夢かと思ったら、夢だった
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小学生一人がいなくなったぶん わたしの体重減ればいいのに
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気がつくと もはや夕方 陽も暮れて 僕の気分も沈んでいくの
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洗濯機まわす晴れたる空の下窓開け放ち風涼やかに
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やる気ない ない ない 出ない 出てこない 「いいから起きな まずは座りな」
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凍らせた水を削ってかき氷 残して溶かしてまた凍らせる
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あかねさす あわく撫でゆく光あれ きみに触れたら気づいてしまう
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黄昏に鉄線一輪ひそとありくゆるむらさき闇にとけゆく
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曇り日の海を思ひてりし石ひすいの飾りを胸元に置く
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灰み帯ぶる青の広がる湾岸に白を貫く鴎の一声
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処女を取り戻すみたいな日常を あなたに出会って初めて知った
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🦄🦄🦄百万の兎🐰🐰💰🐰と見ゆる白波🌊🌊🌊の跳ぶ✈音💃🎵💃臨む🙄隠岐の島町🤘😎🤘
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南風 吹き荒れ舞い散る 雪の花 泡の花とも 混ざりて消える
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遠慮したレジの袋でできているみどりの星よあおい空気よ
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いろは唄口ずさみつつ歩きゆく いろはにほへと心はここに
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肺臓に染みるニコチンの方がさ 愛よりよっぽど信頼できる
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紫の 泡の溺れて 眠りつく 喉のいがみに つらく嬉しく
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ばれてたの 傘ぶん投げて追いかけることもできない小心者と
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美しくなければ今ここで 死ぬか殺すか選びなさいね
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ずっと前、指を切ったの 粉々に砕けた自信とアイデンティティで
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はじめてを君にあげると言ったけど それが嘘だとキスで気づいて
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夢でした はじけるサイダーさくらんぼ クリームソーダとお前の死体
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「好きです」と「大好きだよ」の舐め合いで 明日につながる命があるなら
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夜なんて知らない頃に夢見てたお酒の味に似てる満月
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身代わりのトレーラーとバイク横目に電話する妻の声だけお守りにして
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豪速の塊もろに当たりし日バイクと共に離れた地上
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ジーユーに行きそのあとにユニクロの前を通り過ぎて帰った
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