Utakata
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むらさき
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雅俗・調べ・時間
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寡黙なる赤き実をただ添へてみむあさなゆふなの白き窓辺に
5
白き実を食み白き鳥となることをおしへてもらふ西風の日に
4
幸せの青き鳥なら鳥かごにいつも歌へり誰も知らぬまま
3
みづ色からあかね色へと風の街ゆつくりひらく天空の下
3
点と点つなぐ星座の銀の
上
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)
にめぐりあふかな人と人の夜
2
人と人そのつながりは星と星おのおの闇にあかく光りぬ
2
天と地と旅を揃へてめぐり来る時の形のあしたの一歩
2
時間のみ森羅万象しりつくす星のゆくへも虹のありかも
2
此の種のつぶやき聴かむてのひらに種になりたき人のつぶやき
2
ひとつぶの種は地中に眠りそむ目覚めのときを時計にしまひ
2
深く暗く眠りのまなかの陰翳に夢みる種と死にする種と
2
双葉より未来を覗きみたきゆゑ食ひ読み眠り詠み旅をする
2
花紅葉うつれるごとに奥底の流るるものの精あらはるる
2
変はることを諦めてゐる心など知らぬまま来る花も紅葉も
5
白き風へゆだぬることを諭されて一ひら一ひら葉を手放さむ
3
漂ひて水よりうまれ来し人はうつろひの季をいざよひてをり
2
すつぽりと麦わら帽子の翳にある昏きにしづみ広がる世界
2
翳のなか人みな光りうごきゆく夏日の白きフイルムに流れ
3
麦わらの帽子のつばをめくる風ゆき先をもう知りてゐるかな
3
巻貝の螺旋のおくの白き歌とほき日こぼし漂ひ出づる
5
思ひ出の影白くして流れ来て昔のことを巻貝は吹く
3
謎解きをさそふ螺旋を巻きながら貝の話は白に消ゆるや
4
白き風わたりしことを知らぬまま木蔭に白きあぢさゐ揺るる
1
心うちに重きもの抱きあを空を見上ぐればもう沈みゆく海
2
西風に終はりよければ全てよしシエイクスピアの語りわたりぬ
2
進みゆく在りかた常に同じくも時は人にて捻じ曲げらるる
3
秋と書きときと読む意を思ひつつ人の秋いま彩りそむる
3
瑠璃壜の光を汲める薔薇あまたくれなゐ圧して慎む能はず
2
花野にて夢みることを連れてゆく枯野へ向かふ白きなるみち
3
瑠璃壜のみづ閉じ込むる向かふへと光のなかの抽象画かな
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