Utakata
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葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。
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要らぬのは欲そのものと知りながら剥がれ落ちない心の上から
8
辛抱が肝心だよと母の声昔の思い出東京発つ日
8
見違えたと言って近寄る男など彼にするものかと思いたり
8
善光寺牛に連れられ夜道越え恐ろしい声あれは
鴉
(
カラス
)
か
7
切り餅を用意する母手伝って明日の雑煮は家族とともに
13
泥仕合なりそうだから止めておく
親友
(
トモ
)
と言えども個性は違う
10
クリスマス彼女とスタバでカフェラテを飲んだついでに家族に土産
6
寂しげなあの人のこと気にかかり僕の心は立ちすくむだけ
6
息子すら嫌って逃げて何処かへとなんの因果か人生思う
5
真珠貝のような雪こそ見てみたい光り輝くこの月の下
8
ダダイズム言葉を口に転がして破壊衝動必死に堪える
8
新年もあと数日という時に今年の思い出
忸怩
(
ジクジ
)
たる気が
4
奇跡的などと言うのは簡単で努力もしない君等はいったい
7
断腸の思いと謝る政治家も元は母らの腹から産まれ
8
崩折れる気持ちをなんとか立て直しタスキを繋ぐ箱根駅伝
8
伊勢海老を食べたい気持ちがするけれど我が家の正月おせちセットで
6
雷鳴が轟きあられが降りしきる広重の絵の如くに走る
8
朝靄の中にトラック止まってる休憩時間は四時間おきか
4
当然の如くに何でもやりこなすクラスメートに嫉妬したりて
3
あれはもう何時だったかと言う祖母の不思議な顔を見守りし日々
5
飛び込みてプールの底から浮かび来る君の素顔にこぼれる水が
4
あらそうと母は聞いてはくれるけど必ず目だけは笑っておらず
7
寒椿お薄味わう茶室にて掛け軸を見る睨む達磨を
5
生き返る気持ちの水が欲しいなと思う疲れを背負うこの頃
5
信じ込むことばかりではないという説教を恩師から受け寂しく帰る
5
煮えたぎる鍋の豆腐をアツアツと頬張る父の顔は赤くて
8
雪深き地方生まれの友人は流石に凍りし道も平気で
7
この世ではあの世のことを言うけどもあの世で次の世何と呼ぶのか
6
苛立って起き抜けに叫ぶ気でいたが妻の気配で布団に潜る
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辛抱が足りぬと父の説教も効かず飛び出す若かりし頃
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