葉舟
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496

俳句も作っています。読売歌壇入選。

理科室の実験器具を先生が磨く光景風叩く窓
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冬紅葉この雪下ユキシタに埋もれおり次の季節の風を想いて
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印象派セザンヌゴッホマネにモネ画学生たち画板を持ちて
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老梅の咲く花散りしなお散りしこの世の末の闇を朧る
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満足のいく青空が晴れ渡りカラリと冴えた冬が広がる
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悔みおり空に輝く星月夜寒々しくて涙こぼれる
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働けどと言った啄木過ぎたのか濡れ手に泡と今も啄木
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ところがね子どもに童話を読み聞かせ赤ずきんが食べられるとこ
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寂しさの気持ち高まり涙する男のくせにと我が身責めたり
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綺麗事抜かして人物評をする苦労知らずのお前なんぞは
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意味なさず落ちてしまった大学の受験費用を散らして終えし
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銀杏の季節は過ぎてさて次はおせちが来るかと待ち遠しくて
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勃興期すぎたファッションストリート首から下げたチェーンが道に
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言い切れぬあいつが悪いという言葉世間の見方と家族は違う
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赤福をさていそいそと持ってくる母の微笑はモナリザのよう
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雪道のタイヤの轍うねうねと白く乱れて足を滑らす
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友とまた言い争いになったのはあちらのせいとお互い思う
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山茶花の道過ぎ行きて曲がり角ばったり出会う会釈しないと
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あれはもう忘れてしまえ言うお告げ脳裏に浮かぶ目覚めた時に
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バリケード封鎖などという時期に生きた人とは話が合わず
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在りし日の君を想いて佇みしもう新しき女性ヒトを見つける
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様々な人が有りきと先人の言葉が身に沁む街角見れば
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白々と明ける日差しが眩しくて爽やかな今日体目覚める
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いろいろと人間関係にも飽きてちょっと近くの山に出かける
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主体性そんな言葉も聞き飽きて侘助の花じっと見つめる
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雪月花ようやく揃う季節にて歌を詠むのも心弾みし
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ちょうど今チャイムが鳴って好都合田舎の母が送りし荷物
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ボンボンと言われる気など無いと言い掴みかかるのだけは止めとく
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父などは知るものかなど反発ししばらく都会の片隅に居る
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包丁屋外国客をかき分けて修行用の出刃を依頼す
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