Utakata
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葉舟
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俳句も作っています。
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困ったなまだ桜咲く通学路靴ひも切れて独りたたずむ
5
論語読みの論語知らずと言うけれど読まないアイツ丁寧さ何
5
挨拶が大事だという先生を無視していたのは好きだったから
5
みずみずしゼリーを選ぶ赤と青好きだった娘も今は大人に
6
しばれると味噌汁すすめる演歌歌手思い出すのは霜焼けの時
6
立ち呑み屋愚痴を呟き振り返る硝子窓には凍雨のしずく
12
旅の空あられ激しく降りしきる三味線の音が聴こえし津軽
11
丸まりて炬燵の上に猫二匹小さき方から先に降りたり
8
神秘的君と星空見て語るどんな話も煌めきたりて
7
逃げ腰の相撲は取るなと監督に言われて泣いたあの寒稽古
9
佇んで山茶花の咲く公園のベンチで二人話した記憶
7
いきなりに畳替えした父親に尋ね答える終はここにて
8
光る君空想の中いないかと思う現実いつか会うかも
8
言い過ぎたつい母のした失敗に老いの暮らしも随分になり
13
但し書き見る検定の試験場彼氏は先に取得し焦る
5
ホクホクと二人手に取る焼き芋を二度ハフハフと言って味わう
6
爆速の勢い宿題やるという息子の言葉に呆れて物が
7
しみじみと炬燵に座り茶をすする両親を見て胸に感謝が
10
生き様を語るタレントテレビにて白々しいと思いし我は
6
寂莫とする河原にて見上げしはあの黒雲の上の太陽
6
いきなりに分からぬ問題出る入試鉛筆転がすわけにもゆかぬ
5
悲しいとばかり言う友慰めず踵を返すか心惑えし
7
豪雪の東北地方を行く列車コート着れども身は震えたり
6
あのアイス食べられないとグズる子にもうすぐサンタ来ると慰め
5
マラケシュの砂漠の市場コーランの響きが思い起こすあの時
7
風の声聞こえるという君がいて君のつぶやき聞きたい僕は
8
冬の道登る穂高は険しけれ北アルプスは雲間に見えず
13
義理の父なるかもしれぬ人を待つアイスティーを持つ手が震え
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雷雨追う我はひさしに入りたり傘先の水静かに垂れる
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色水を外に置いたら凍ってたキラキラ光弾くかたまり
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