Utakata
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葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。
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奇跡的などと言うのは簡単で努力もしない君等はいったい
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断腸の思いと謝る政治家も元は母らの腹から産まれ
8
崩折れる気持ちをなんとか立て直しタスキを繋ぐ箱根駅伝
8
伊勢海老を食べたい気持ちがするけれど我が家の正月おせちセットで
6
雷鳴が轟きあられが降りしきる広重の絵の如くに走る
8
朝靄の中にトラック止まってる休憩時間は四時間おきか
4
当然の如くに何でもやりこなすクラスメートに嫉妬したりて
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あれはもう何時だったかと言う祖母の不思議な顔を見守りし日々
5
飛び込みてプールの底から浮かび来る君の素顔にこぼれる水が
4
あらそうと母は聞いてはくれるけど必ず目だけは笑っておらず
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寒椿お薄味わう茶室にて掛け軸を見る睨む達磨を
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生き返る気持ちの水が欲しいなと思う疲れを背負うこの頃
5
信じ込むことばかりではないという説教を恩師から受け寂しく帰る
5
煮えたぎる鍋の豆腐をアツアツと頬張る父の顔は赤くて
8
雪深き地方生まれの友人は流石に凍りし道も平気で
7
この世ではあの世のことを言うけどもあの世で次の世何と呼ぶのか
6
苛立って起き抜けに叫ぶ気でいたが妻の気配で布団に潜る
6
辛抱が足りぬと父の説教も効かず飛び出す若かりし頃
7
明け方の河畔を泳ぐ水鳥の波紋が後にゆっくり開く
10
イリジウム分析などして生きながら学者の父も老いに佇む
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珈琲を挽く時代過ぎコンビニで急いでブラック注ぐ明け方
7
消しゴムを転がし答え当てるよりもっと勉強しろよ言う友
5
理科室の実験器具を先生が磨く光景風叩く窓
8
冬紅葉この
雪下
(
ユキシタ
)
に埋もれおり次の季節の風を想いて
6
印象派セザンヌゴッホマネにモネ画学生たち画板を持ちて
4
老梅の咲く花散りしなお散りしこの世の末の闇を朧る
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満足のいく青空が晴れ渡りカラリと冴えた冬が広がる
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悔みおり空に輝く星月夜寒々しくて涙こぼれる
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働けどと言った啄木過ぎたのか濡れ手に泡と今も啄木
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ところがね子どもに童話を読み聞かせ赤ずきんが食べられるとこ
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