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山本葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。
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ちょうど今チャイムが鳴って好都合田舎の母が送りし荷物
8
ボンボンと言われる気など無いと言い掴みかかるのだけは止めとく
4
父などは知るものかなど反発ししばらく都会の片隅に居る
5
包丁屋外国客をかき分けて修行用の出刃を依頼す
5
延々と続く街並み大阪の阿倍野ハルカス雲は間近か
7
言いづらさ抱えて君に何と言う降格処分言い渡されて
5
鼓動さえ速くなるよなニュース見て目や耳をすぐ塞ぎたくなる
7
冬月夜
(
フユツキヨ
)
その雪道を歩く時独り足跡長く続きし
4
雪華落ち見上げる顔に降りかかる冷たさ少し爽やかに溶け
4
雪積もる路面電車の屋根の上もうヒーターも入っている頃
6
バガボンド寝転びながら読み耽る弟叱る疲れる姉は
7
うっすらと路面に積もる雪が溶けその上にまた降り積もりたり
6
知りたくもなかったそんなの今頃に恋愛感情なかったなんて
4
この季節食べたい魚は鰤か河豚ひとまず割烹にでもいそいそ
5
噛み切れぬ想いはだんだんずっしりと背中に回りて重さ増したり
3
恋歌をつづってばかりの短歌見て紫式部の姿を想う
6
あり得ない話しは聞きたくないなどとなぜ言い放つぼくの気持ちに
3
いい加減疲れるのよねこの仕事そういう君に冷や酒を注ぐ
7
嫉妬心溢れし思いを語る友そう言われしがなんともできぬ
6
飲み屋街裏通り抜け居酒屋に昨日の仕事のミスを忘れに
8
薄氷張る公園の水飲み場周りは雪に
埋
(
ウズ
)
もれており
5
またフラれ泣き顔見せる弟に姉ちゃんはもう言うことなどない
8
クリスマスツリーの飾り作ったとクラスの話題話す娘は
4
茶碗蒸し銀杏が乗り箸つまむ玉子の味が口に広がる
5
老いた母もう何もかも懐かしく笑みをこぼして語らう茶の間
8
ようやくに帰ってきたのは父の顔単身赴任の疲れも見せず
7
堪らないその静けさがなんとなく図書館帰りの二人の影と
3
戦場のメリークリスマスを弾く人の背中にあの日の面影を見る
6
江戸川という土地の名聞いて懐かしむお客に向かい小鉢差し出す
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いけずやわそんなセリフを聞きながらコタツに集うウチの家族は
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