葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。

そろそろかもうそろそろかと思い込む彼女の告白待って一年
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生け垣に積もる雪にも寒椿花びらがもうほころびたりて
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年の瀬に仕事で埋まる彼氏とはデートもできず涙出てくる
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初詣二人で行くか何となく家族も一緒に行くかと思い
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長靴を買った買ったと喜ぶ子早くも雪を踏みたいらしい
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ひざまずき神に祈りしクリスマス願いは皆の無事を想いて
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ゼリー色空見上げては踏みしめる雪の具合はサクサクとして
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クリスマス街並みに立つモミの木の光の点滅色とりどりに
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まずまずの出来と思えど許されず師匠の筆を入れられる紙
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手を合わせ寒し寒しと言うまではお百度を踏む階段上り
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亡き父の真面目に生きろという声が遥か遠くに響く冬空
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震えつつ巡る真冬の魚市場売り子の声と行き交う人と
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飛び出した子ども捕まえ注意するその後ろにはクリスマスの灯が
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キラキラと光る星空冬の星その下歩くふたり手を触れ
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寒椿何度でも見て触れてみる葉の弾力に少し驚き
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恋歌を歌う君とカラオケで二人っきりはやっぱり照れる
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冬の海砕け散る波波の花東尋坊の風は冷たし
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緑児の泣き声響く保育室親御は預け急ぎ仕事へ
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雪積もる鬼瓦さえひび割れて朽ちゆく寺に人影ぞなし
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北アルプスを望むアイゼン踏みしめて雪の晴れ間に道を作りて
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ギュッと抱くいつもの普通の我が子でも大事だよって教えてあげる
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クリスマスケーキは今年もショートだなもっと気になるあの娘のシフト
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瓦解する記憶も我も何もかも救い求めし誰ぞ来たまえ
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沈みゆくなお沈みゆく思い出が浮かばぬように誰か重しを
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冬牡丹道の脇にて咲くを見る早く行かねば遅刻するかも
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霜柱そろそろかなと待ち遠しあの踏み心地ザクザクと冬
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改めて考え直しますと言う後輩のキミ好きなら言って
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銀杏の実を割り茹でて茶碗蒸し家族の風景ハナレグミかな
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律儀ねといつもデートで言われるがそれは君が原因だからで
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二個並ぶマックシェイクがいつの日か三個になる日を僕ら夢見て
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