Utakata
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葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。
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切り刻むような寒さはあの時の耳をかすめた悪口のよう
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春先の寒さが抜ける時を待つ姉の婚礼バージンロード
9
流麗な雰囲気薫る君を見て触れたらどんなに良いかと思い
7
ゲンコツを父に喰らったという父に祖父の頑固な面影を見る
9
冬鴨が北へと渡る季節来て池の周りの雪も溶けたり
11
これっきり会えない最後のデートでもサバサバとした気分も残り
4
ばくだんという玉子入りおでんの具母のなまりと実家の温み
11
キレイめの服を着たいと探す春そろそろ店にも行く気になって
7
白魚が市場に並ぶこの頃に父の具合も少し良くなり
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紅梅を観に名園へ母と行き茶店で二人お薄を飲んで
8
バイト後にサンドバッグを叩く日々口を殴られ血の味がする
6
もうすぐに友と別れる時期が来て数十年後の未来は見えず
5
春風が吹き抜けていく街角に雑草のみがひっそりと咲く
5
定めとは変えられるとの言葉聞き閉じた心がゆっくり開く
8
雪の下芝の枯れてるグラウンド今年の春はサムライ走る
5
散り果てる気持ちはこういう物なのか失恋などと言うには重く
6
飛び跳ねるトランポリンの練習生オリンピックという名の希望
4
色彩の輝くほとりの水を撫で冷たくもあり温かくあり
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いい人になぜ育てられたと言う人の本音のラジオに僕も頷き
5
老薔薇園詩を読んだのは光晴か俊太郎の死思いて気づく
7
アスファルト少しは粗く
凹凸
(
オウトツ
)
が昔に
親友
(
トモ
)
が乗ってたバイク
5
南米の出稼ぎ人と友になり季節感に驚いており
8
冬桜なぜ残るのかお前だけ友と
逸
(
ハグ
)
れる訳でもあるか
6
猟銃で冬に兎を撃った爺マクドで孫は注文を取る
6
厳寒の時期は過ぎ去りこの頃はテレビで氷河の砕けるを見る
9
ファミレスでもう二時間も待っている百年の恋冷めるよ僕も
6
湯加減の善し悪しがもう温泉の泉質を見ただけで分かる齢
5
尻拭いする身にもなれと言う父に詫びる気持ちはその時になく
8
飛び去りし雁の群れらを見上げては明年が来る強く思いて
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薔薇はなぜ棘があるかと考えて自然の摂理と答える教師
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