Utakata
登録
Login
サイトのご案内
葉舟
フォロー
16
フォロワー
14
投稿数
560
読売歌壇入選・読売俳壇入選。
« 最初
‹ 前
…
5
6
7
8
9
10
11
12
13
…
次 ›
最後 »
明け方の河畔を泳ぐ水鳥の波紋が後にゆっくり開く
10
イリジウム分析などして生きながら学者の父も老いに佇む
12
珈琲を挽く時代過ぎコンビニで急いでブラック注ぐ明け方
7
消しゴムを転がし答え当てるよりもっと勉強しろよ言う友
5
理科室の実験器具を先生が磨く光景風叩く窓
8
冬紅葉この
雪下
(
ユキシタ
)
に埋もれおり次の季節の風を想いて
6
印象派セザンヌゴッホマネにモネ画学生たち画板を持ちて
4
老梅の咲く花散りしなお散りしこの世の末の闇を朧る
8
満足のいく青空が晴れ渡りカラリと冴えた冬が広がる
14
悔みおり空に輝く星月夜寒々しくて涙こぼれる
8
働けどと言った啄木過ぎたのか濡れ手に泡と今も啄木
7
ところがね子どもに童話を読み聞かせ赤ずきんが食べられるとこ
5
寂しさの気持ち高まり涙する男のくせにと我が身責めたり
7
綺麗事抜かして人物評をする苦労知らずのお前なんぞは
4
意味なさず落ちてしまった大学の受験費用を散らして終えし
4
銀杏の季節は過ぎてさて次はおせちが来るかと待ち遠しくて
5
勃興期すぎたファッションストリート首から下げたチェーンが道に
5
言い切れぬあいつが悪いという言葉世間の見方と家族は違う
6
赤福をさていそいそと持ってくる母の微笑はモナリザのよう
10
雪道のタイヤの轍うねうねと白く乱れて足を滑らす
12
友とまた言い争いになったのはあちらのせいとお互い思う
6
山茶花の道過ぎ行きて曲がり角ばったり出会う会釈しないと
7
あれはもう忘れてしまえ言うお告げ脳裏に浮かぶ目覚めた時に
6
バリケード封鎖などという時期に生きた人とは話が合わず
6
在りし日の君を想いて佇みしもう新しき
女性
(
ヒト
)
を見つける
3
様々な人が有りきと先人の言葉が身に沁む街角見れば
5
白々と明ける日差しが眩しくて爽やかな今日体目覚める
4
いろいろと人間関係にも飽きてちょっと近くの山に出かける
8
主体性そんな言葉も聞き飽きて侘助の花じっと見つめる
6
雪月花ようやく揃う季節にて歌を詠むのも心弾みし
11
« 最初
‹ 前
…
5
6
7
8
9
10
11
12
13
…
次 ›
最後 »