山本葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。

綺麗事抜かして人物評をする苦労知らずのお前なんぞは
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意味なさず落ちてしまった大学の受験費用を散らして終えし
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銀杏の季節は過ぎてさて次はおせちが来るかと待ち遠しくて
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勃興期すぎたファッションストリート首から下げたチェーンが道に
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言い切れぬあいつが悪いという言葉世間の見方と家族は違う
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赤福をさていそいそと持ってくる母の微笑はモナリザのよう
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雪道のタイヤの轍うねうねと白く乱れて足を滑らす
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友とまた言い争いになったのはあちらのせいとお互い思う
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山茶花の道過ぎ行きて曲がり角ばったり出会う会釈しないと
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あれはもう忘れてしまえ言うお告げ脳裏に浮かぶ目覚めた時に
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バリケード封鎖などという時期に生きた人とは話が合わず
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在りし日の君を想いて佇みしもう新しき女性(ヒト)を見つける
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様々な人が有りきと先人の言葉が身に沁む街角見れば
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白々と明ける日差しが眩しくて爽やかな今日体目覚める
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いろいろと人間関係にも飽きてちょっと近くの山に出かける
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主体性そんな言葉も聞き飽きて侘助の花じっと見つめる
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雪月花ようやく揃う季節にて歌を詠むのも心弾みし
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ちょうど今チャイムが鳴って好都合田舎の母が送りし荷物
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ボンボンと言われる気など無いと言い掴みかかるのだけは止めとく
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父などは知るものかなど反発ししばらく都会の片隅に居る
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包丁屋外国客をかき分けて修行用の出刃を依頼す
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延々と続く街並み大阪の阿倍野ハルカス雲は間近か
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言いづらさ抱えて君に何と言う降格処分言い渡されて
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鼓動さえ速くなるよなニュース見て目や耳をすぐ塞ぎたくなる
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冬月夜(フユツキヨ)その雪道を歩く時独り足跡長く続きし
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雪華落ち見上げる顔に降りかかる冷たさ少し爽やかに溶け
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雪積もる路面電車の屋根の上もうヒーターも入っている頃
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バガボンド寝転びながら読み耽る弟叱る疲れる姉は
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うっすらと路面に積もる雪が溶けその上にまた降り積もりたり
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知りたくもなかったそんなの今頃に恋愛感情なかったなんて
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