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山本葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。
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母が朝急いで電話してるのは締め切り前のおせちの老舗
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クリスマス父にもらったプレゼント赤いソックス中身はお菓子
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あいつには抜かされないと思うのはテストの点より恋の駆け引き
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また来たのそういつも君言うけれど言ってしまうよ好きだの何だの
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寒鯉をそぎ切りにしていただくと釣り師の踏みし雪道思う
6
駆け抜けるトライを決める花園の歓声の中もみくちゃにされ
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粉雪が23センチも積もりたり翌朝凍らなければ良いが
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楽しみの忘年会に君は来ずねぎらいよりも恋が疼いて
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新自由クラブというのが有ったっけそういう父にオヤジと言う娘
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いろいろと親に説教されたのでもう行いを止めると土下座
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鈍行の列車に雪が降り積もる電気ーヒーター温もる背中
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寒中の海に神輿が落とされし海の男が奪い合う神
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もう予約したのと母に聞くおせち今年は彼も来るからと言い
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雪渓をザイルを持って渡りおり皆の吐く息白く広がる
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十両の赤い実のなる植え込みにスマホのカメラを向けて撮る冬
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君と行くファミレスでさえ言い出せず他の男子の勇気が欲しい
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怖がりの息子が飛び込む温水のプールの台をじっと見つめる
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途切れなく降る雪の中歩む道街灯の灯がほの明るくて
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人生も針仕事とは似たりけり一目一目が出来栄えとなる
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新梅田地下街の店一人呑む何ともなしの日々も受け止め
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そろそろかもうそろそろかと思い込む彼女の告白待って一年
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生け垣に積もる雪にも寒椿花びらがもうほころびたりて
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年の瀬に仕事で埋まる彼氏とはデートもできず涙出てくる
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初詣二人で行くか何となく家族も一緒に行くかと思い
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長靴を買った買ったと喜ぶ子早くも雪を踏みたいらしい
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ひざまずき神に祈りしクリスマス願いは皆の無事を想いて
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ゼリー色空見上げては踏みしめる雪の具合はサクサクとして
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クリスマス街並みに立つモミの木の光の点滅色とりどりに
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まずまずの出来と思えど許されず師匠の筆を入れられる紙
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手を合わせ寒し寒しと言うまではお百度を踏む階段上り
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