葉舟
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読売歌壇入選・読売俳壇入選。

悲しいとばかり言う友慰めず踵を返すか心惑えし
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豪雪の東北地方を行く列車コート着れども身は震えたり
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あのアイス食べられないとグズる子にもうすぐサンタ来ると慰め
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マラケシュの砂漠の市場コーランの響きが思い起こすあの時
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風の声聞こえるという君がいて君のつぶやき聞きたい僕は
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冬の道登る穂高は険しけれ北アルプスは雲間に見えず
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義理の父なるかもしれぬ人を待つアイスティーを持つ手が震え
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雷雨追う我はひさしに入りたり傘先の水静かに垂れる
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色水を外に置いたら凍ってたキラキラ光弾くかたまり
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新湊海沿い走る路線バス風雪の音脳裏をかすめ
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キーボードタッチがいいねと言ったから今日は何の記念日にする
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荒地というグループいたなと思いつつ古本探す古書街温し
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僕ちゃんと昔に行ったデパートで言われたけれど今は大工だ
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怖いよとしがみつく子をあやしつつあれはただの案山子と言わず
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大根菜捨てずに湯がいてお浸しに君の料理はなぜかほっこり
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いい加減君に言われて謝った父に似たタチ僕は直せず
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さざ波が荒波にへと変わる冬日本海の海風寒し
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地響きに揺れる能登の地我が郷里親の身案じ今日も都会に
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道草をしようと思い友を呼ぶこっち来いよと叫ぶ大将
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雷鳴のとどろく冬の北陸路地吹雪舞うも背には三味線
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息切れをしたり走らねばと思えど我が足元は少しも進まず
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水汲みし柄杓手に取り寒空の下でこの手を洗う冷たさ
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草の葉の枯れし山道道の端の地蔵を見つけ手を合わせたり
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正しいと言い張るキミをビンタした私の気持ち知らないくせに
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痛み止めヘディングシュートやった時足首捻挫するってなんなの
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靴紐が絡み戸惑うキミを見て私が声をかけるか迷う
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クリスマスまだまだ先だ言いながら何お父さんツリー出してる
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飛び石の並ぶ庭園着物着て茶室に向かう少し緊張
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新人の頃を懐かしみながらスキル自慢の先輩がいや
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インドにて貧民街に迷い込むカレーの香りプンと漂う
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