葉舟
13
10
投稿数
496

俳句も作っています。読売歌壇入選。

しらす干しお浸しの上乗せながら部活帰りの息子を案ず
9
犬を連れ朝の日課の散歩では話す知り合い二三人増え
11
水跳ねるプールの泡もすぐ消えて爽やかさだけ光と残る
7
そろそろか蛇口の水が美味しくて友を誘って明日も出かける。
8
朝ドラの幸福感が何となく鼻につく今日母と口論
12
革ジャンといえば不良の代名詞そんな頃にも単車転がし
6
まあホント横向きストロー吸う君の少しの冷たさ心離れて
5
苛立ちは物価高などではなくて今の自分の不甲斐なさにて
5
ジャイアンツ松井秀喜のいた頃はデートの想い出若い二人の
6
足立区の出身だと言う先生も北陸の雪目を丸くして
6
酒蒸しのあさりも父の好物かひとまず一献呑むことにする
8
サワサワと流れる木立ちの音がして襟のボタンを少し外して
9
身に沁みて心に沁みてあの夏の想いを海に流して去る日
8
ランドセル今は色とりどりになりカラフルな子ら道を過ぎ行く
9
西行のように無常を味わいて妻の死に際ふと思い出す
9
入学も少し緊張してはいるキャンパスライフを軽く夢見て
5
舞い落ちる桜の花の下にいて僕の気持ちを君へどうする
6
苦しみが来たると言うは盧舎那仏受け止めるのみ今となりては
7
染み渡るコップの水が喉越しにそろそろ春の暖かさ来る
12
桟敷席弁当四つ買ってきて母に言われて財布を握る
4
気持ちなど嵐のように吹き飛んで恋の痛みとどこか遠くに
3
君恋し昭和歌謡も懐かしい君へ気持ちの言葉を探す
5
切れ味の鋭いカーブを投げる君連れて行ってよ甲子園まで
9
地下街の暖簾をくぐり声を掛け熱燗一合店主に頼む
12
消しゴムを拾ってよと言う君と会い過ごした時間はもう何年か
11
川岸の水際光り煌めいて君の横にて水切りをする
6
あらまあと祖母が拭いてくれている娘がさっきこぼしたジュース
6
泣きながら怒った君の声が今脳裏に浮かんだ鋭い痛み
5
ジュラ紀とか白亜紀とかが懐かしい今は代わりのプレゼン資料
5
夕方にそろりと出かけるウチの人私の退職祝いにビールか
10