まんまるだんご
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抗がん八年寛解に生く
Utakataに救われ

花のない庭にまぶしき甘夏や酸甘の美味いのちの満ちる
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おだやかな大寒おなり雪解けのふたりで揚げるコロッケ踊る
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冬寒の庭に隠れて一輪の椿の赤き思いこぼれる 
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抗癌は二週間の風車 三日を臥せば千鳥が歩く
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リハジムのビンゴに燃える千鳥たちあな一番やの芽吹く運
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鎮魂のトランペットの音のひびく神戸は寄りそう悲しみ灯し 
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神様にすがる思いも末吉に 伸びしろありよと看護師は笑む
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万両の赤の寿ぐ正月も今日は薮入り防鳥網とく
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龍角散含んで咳き込み吹き出した星のバッグに粉雪のふる \ ドジオの昔話
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孤高なる月に吠えるや病む犬のこころなぐさむ清けし満月
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あかね雲二十歳はたちの夢のせふんわりと余韻を照らす待宵の月
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平安の姫のやうなる振り袖の成人の姫スマホ見ており
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リハビリをスルーしたい日数あれど皆勤賞は光る妻への
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Utakata猫うたねこに魅せられ猫のカレンダーまーるい目で見る吾の歩む日
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元日が命日になる地獄絵を悲しむ地蔵や能登に雪ふる
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さよならの思いの膨らむぼたん雪 つららは天のもらい涙の \ 青春
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野球の子声張り上げて初練は逃げる吾への警策となり
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すずしろの庭に生きる葉一草ひとくさの粥をすするや春の香りの
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冬枯れの空いっぱいに柿の赤 新年祝う小鳥の宴
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鴨泳ぐ初日はつひの映るせせらぎの 時凍る夕べ 能登に黙祷
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青春の最中の孫の輝いた賀状におもう手をつないだ日
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道端の猫じゃらし揺れる夕べには思い浮かべるUtakataの猫
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あたらしき年にもあらむ難き日も いのちを紡ぐ野の花のやうに
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初春はるうらら駅伝海辺をひた走る病室に満つ湘南の風
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初春の感謝の祈りささげつつ安寧願ううららの空の
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ふるさとの正月届く栃餅と「侘び寂び」の味 渋いめでたい \ みなさまのめでたい正月をお祈りします
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「悪い子はいねえがー」に縮こまるなまはげ叱る罪のいくつも \ 除夜の鐘に清めむ 良いお年を
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色白くスリムな君は二百円ダイコン漬けを諦め暮れる \ べったら漬け去年は太っちょ十本
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マッチ売りの少女を想い除夜の更くマッチの擦るにまぼろし灯る
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だいこんの蕩けるほどに煮込みたる仁王の顔の吾も蕩ける
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