まんまるだんご
104
118
投稿数
831

抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ

雨あがり空青映る池の面に 睡蓮の空アヒルが憩う
14
南国のヒスイカズラは海の色 勾玉のお下げ 姫の涙か
16
こまやかな米粒ほどの花つけて 小さき笑顔ツゲに蜂舞う
20
こぞの秋二つ実のなるいちじくの 葉茂り立つ実るゆめ乗せ
15
杖ついてゴミ出す吾を追い越すも 収集車の人戻り助けり
21
車窓から朝霧のなかヤマボウシ 通院見守る白しろ 傘さして
21
うたかたでヤマボウシ咲くころという 公園の花思いて癌セン
15
みどり児の微笑みのさま白牡丹 散歩の道にふわり顔だす
30
花菖蒲しおれる頃に一つ咲く 亡き友しのぶ雨の音のなか
28
若枝を伸ばす柘榴は老いてなほ 添え木にすがるもいのちあふるる
14
花や木と生きるよろこび知らず亡母はは  いっしょに植えたいりんごの苗木
16
母の日に亡母のおもいつのりくる 幸さちの花束届けぬままに
24
草団子手作りまるく愚痴忘れ こころまーるく御坊のことば \ 木喰上人おもいて
13
皐月なの?窓辺のあやめ怪訝顔 ストーブ点けた部屋を覗いて
18
モノクロの心の隅っこ彩るは さくらそう揺れやさしく撫でる \ 消してしまい再掲です ごめんなさい
14
通院の母に付き添う帰り道 山寺参り水の音しずかに
16
花菖蒲、パンジー、しらん、クレマチス、おだまきそろいむらさきの姫
20
むらさきの花も色合いそれぞれに 庭に五人のむらさきの姫
14
つつじ映えまばゆい街もつかの間に 萎れた花に夏日がささる
18
爺と手をつないだ孫はすくすくと テニスの打球夏日をつらぬく
17
今一度亡母の作る笹巻を 叶わぬ願いを詩うたにし飾る
21
クレマチスひろげし花はかざぐるま 哀しみ知らず夢をまわして
22
朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
17
ガンセンター鯉昇りくる励ましの 来年も逢う指切りをする
28
リハジムに陣中見舞う母の影 あなそっくりや憂ふ婆さま
16
花菖蒲ショパンの調べに雨のふる 憂い麗し紫の花
22
リハ終わりばてた爺さま手を引かれ 吾にまたねの笑みを浮かべる
15
すくっと立ち下向く花のおだまきは 静御前の舞に揺れてる
14
ダンスなど縁ないものも紫蘭とは 踊ってみたいフラワームーンに
15
S OS悲鳴をあげる白椿 えらくつらかろ葉の枯れ落ちる
17