Utakata
登録
Login
サイトのご案内
まんまるだんご
フォロー
92
フォロワー
101
投稿数
706
抗がん剤治療とリハビリ七年目Utakataに救われ
« 最初
‹ 前
…
15
16
17
18
19
20
21
22
23
…
次 ›
最後 »
波のれぬはぐれ鰯は漂いし 光る海あり夕凪を生く
14
巡礼の旅へこっそりじじとばば あと追う孫の泣き声を背に
18
花訪ね遥かな馬の背連なりし 断崖のわき癌の道行く
10
キッチンのワイングラスにみつば生く 二本の細きフラミンゴ立つ
12
ガンセンター涙を隠して待つ患者 窓の向こうの空を見ている
18
うた詠むは楽しみなるも苦しみも 夜のしじまにうたの虫とぶ
13
やわらかな雨のあがりて梅に客 白い輪の目のめじろせわしく
19
古き雛飾りてひなとめぐる母 なわとぶ少女の輪のなかの春
19
雛かざる母の手とまる 色冷めし顔に春の陽そそぐ
13
「アベマリア」曲にあやされ寝入る夜 こころのブランコゆらりゆられて
13
麻痺のこる足も夢みし友のある 奇跡うまれて肩くみあるく
13
受験終え知らせを待つ日のながながし 不安のかすみ谷間に漂う
15
ねむれぬよ しじまにうかぶ「うたかた」を すくいてみいるうたのさやけし
11
シランまだ土をかぶりて夢みてる 赤紫の細き舞姫
11
春の庭 梅に羽音はみつばちの 香りの漂うブンブン喫茶店
11
整枝されおさげの髪のしだれ梅 三つ編みできぬつぽみの涙
12
あっぱれか リザーブむかないとひとのいう 縁の下にも光る玉ある
8
梅のはなひらりと舞い散る早き春 つぼみを残して風になりゆく
18
北風に向かいて受験不安みつ 談笑しつつお守り握る
14
雪化粧溶けてまだらの里山は 真白き富士の嶺うっとりみいる
12
わがままな子にも快哉叫ぶ母 受験の季節 「サクラサク」届く
15
風呂あがり衣服のなくて騒ぐ夢 待つ旧友は雪の道去る
11
紅梅の花の香満ちる風に待つ めじろの来る日細枝ゆらし
14
恋つなぐバレンタインは牢獄に 聖人の愛チョコと哀れむ
12
朝まだき闇にひかりの「ハートに矢」がん治療の道ほのかに照らす
8
闇の空「ハートに矢」のイルミ描く 谷間に愛の橋かけ急ぐ / 新東名の橋をかける難工事
8
初雪にはしゃぐ子らの雪だるま 急ぎて溶けし泣き地蔵なり
16
天にいる叔父にそっくり叔母のいう 一目も見ずにわれ叔父慕う
10
能登の地はもっと寒かろつらかろう 長き氷柱に疲れの映る
13
乱舞する雪の積もりし紅梅の ももいろ消して風すさびなく
13
« 最初
‹ 前
…
15
16
17
18
19
20
21
22
23
…
次 ›
最後 »