まんまるだんご
116
130
投稿数
941

抗がん八年記録挑戦中、
Utakataに救われ

花や木と生きるよろこび知らず亡母はは  いっしょに植えたいりんごの苗木
16
母の日に亡母のおもいつのりくる 幸さちの花束届けぬままに
24
草団子手作りまるく愚痴忘れ こころまーるく御坊のことば \ 木喰上人おもいて
13
皐月なの?窓辺のあやめ怪訝顔 ストーブ点けた部屋を覗いて
18
モノクロの心の隅っこ彩るは さくらそう揺れやさしく撫でる \ 消してしまい再掲です ごめんなさい
14
通院の母に付き添う帰り道 山寺参り水の音しずかに
16
花菖蒲、パンジー、しらん、クレマチス、おだまきそろいむらさきの姫
20
むらさきの花も色合いそれぞれに 庭に五人のむらさきの姫
14
つつじ映えまばゆい街もつかの間に 萎れた花に夏日がささる
18
爺と手をつないだ孫はすくすくと テニスの打球夏日をつらぬく
17
今一度亡母の作る笹巻を 叶わぬ願いを詩うたにし飾る
21
クレマチスひろげし花はかざぐるま 哀しみ知らず夢をまわして
22
朝ぼらけ翠の山に霧の立つ通院のみち山くねり行く
17
ガンセンター鯉昇りくる励ましの 来年も逢う指切りをする
28
リハジムに陣中見舞う母の影 あなそっくりや憂ふ婆さま
16
花菖蒲ショパンの調べに雨のふる 憂い麗し紫の花
22
リハ終わりばてた爺さま手を引かれ 吾にまたねの笑みを浮かべる
15
すくっと立ち下向く花のおだまきは 静御前の舞に揺れてる
14
ダンスなど縁ないものも紫蘭とは 踊ってみたいフラワームーンに
15
S OS悲鳴をあげる白椿 えらくつらかろ葉の枯れ落ちる
17
父が逝きゆるした母は病床で 父が贈った櫛おもいて笑う
11
花々に囲まれ庭にまどろみて 紫蘭と踊るほろ酔いの夢
15
仏炎苞ゆかしき名前にかしこまる カラーの花に仏をおもいて
15
ふと見るとよたよた爺の靴に花 赤いリボンに笑みのこぼれる
13
杖つきの身になり気づく歩く道 ベンチがないよ福祉国家ぞ
14
母乗せて車椅子押す畑道 汗水流した母は無口で
19
赤蕪の甘酢漬けになる夢はこわれて茎伸び花に雨ふる
16
プランタに育つ赤蕪見捨てられ 徒労に嘆く白花かなし
12
たんぽぽの綿毛につけたい明かりたち 闇の夜照らすぼんぼり灯る
15
ツツジ映えみるみる桃色大変身 つぼみ濁世にためらうあるも
9