Utakata
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君とゆく桜の階段抜けて空 耳そばだてて 孫はまぼろし
9
「同意です」 昨日スシロー今日サイゼ 君とふたりのベスコングルメ
13
松田山花の盛りに花見ゆく小田急電車のゆらりを友に
16
田の雪は毘沙門天か野仏かやらずの雨に童心溶けて/折句
18
喉仏やはらかに刺す微炭酸 吐いた言葉と呑み込んだ嘘
15
隣人の訃報知らせるドアホンのひそやかに鳴り 春待つ夕べ
22
白内の手術を得れば明け暮れの皺のひとつの霽れに見えたり
17
理を超えて崩れ落ちたや 凛として 唯一無二なる宇宙の涯てで/折句
13
みそひとの呂律の波の荒ぶれば詠み手読み手の櫂の抜き差し
16
老爺ひとり峠を下る杣道の目に映りしは苫の煙か
12
かすみゆく
久遠
(
くおん
)
の理想やしがらみの五重塔の遠き鐘の音/折句
14
まっすぐの「ま」のじがくるりまがるのがすきなこどもはこのゆびとまれ
17
P
の字のまっすぐな線やさしくて涙のしずく半分持ちて
16
入門書借りて積読する
理由
(
わけ
)
を詠めばそこにも短歌のひとつ
16
加湿器に耳澄ませれば春鳥の囀るように蒸気が撥ねる
19
『口』四つ
五月蝿
(
うるさ
)
かりしか此の度は私は
屹度
(
きっと
)
『躁』だった由
12
老いたれば絆の揺らる夜もあり
L
I
N
E
グループかそけき誤爆
13
風ゆるみ人恋しくて水曜は宛先のない手紙を書く日
19
白球に朋らと遊ぶ春日かな 碧き層々 冠雪の峰
15
どれも愛 二刀流に歓喜わき 二人の金に涙止まらず
12
面倒も中くらいなり
F
B
は既読スルーの圧の風よけ
12
ふた
七日
(
なぬか
)
ゆきくれてゆく梅の香に弄されて満つ夜半の月かも
13
ことさらに人恋しくてこの夜は朔の月さえ空になくらし
21
三時間二十四分なり我のプレイリストを繰り返し聴く
17
愛しさの
炎
(
ほむら
)
しずかに立つ夕べグーグルフォトの走馬燈に似て
17
時々は納豆味噌汁海苔つけて 思い忍ばすトーストの朝
15
雪の日の衣更着冷えて昏れなずむ練習帰りや手に息を吹く/折句
15
百分の一秒刻むパーフェクト 努力にエール 絆に涙/りくりゅうペア、金メダルおめでとう!
17
さりながらみそひとのみちの遠ければ掃くも動ぜぬきざはしの塵
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挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
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