tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

一年の経過観察受くる身にまったく白き春の光線
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ハジけると知りつつコワイモノ見たさ むかし「財テク」いま「新NISA
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クローズの知らせを受けて素振りするクラブ持たぬ手猪口ちょこ持つ夕べ
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一粒の君の涙が瞬間ときを止めふたりの糸がほつれるからまる
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ばなれ 祖父じじ祖母ばば抜きの節句過ぎ Googleフォトの雛たち笑う
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久々に長男からのLINE鳴る コロナ罹患と知る朝まだき
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天空を朱赤に染める朝焼けのAIよりもAIに似て
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孫からの写真がLINEで来るはずと待ちくたびれて三月三日
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「スペイン産イワシの酢漬け」の美味しくて「箸が欲しい」を呑込んでいる/初めてのスペイン料理店で
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鈍色にびいろの空へ連なる鉄塔が遠近法を確かめている
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久しぶりに宴の如き夕食を妻と愉しむ 今朝から胃痛
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梅の花匂う盛りを過ぎぬれば日向ぼっこの暖かきかな
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北風のまっすぐな朝 襟立てる老軀に ゆらぐ春の陽の差す
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お湯ボタン押すたび少し、少しずつコーヒーマシンが斜めっていく/某ファミレスのドリンクコーナーにて…気になる
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歳問われ「早生まれ」だと念を押す「学年」厳しき昭和人しょうわびと おり
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空腹のあまりに目が覚む深夜二時 小便以外に生きており、われ
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ニッポンの三十年の鬱憤を晴らす株高いつか来た道
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幼子の未来へ踏み出す足どりに子や孫の過去探してみている
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この頃はつまづくぶつかるコケもする原因者われ被害者もわれ
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昼カラで張り切りすぎた翌朝の満たされた感と少しの後悔
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幾重にも遠山あおく 如月きさらぎうららにまぶし冠雪の富士
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君にまた恋などしそうな十日月とおかづき河津ざくらの満開のころ
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なのはなのかわづのさくらまつだやまあふせかなひてきさらぎのはる/まつだ桜まつり
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猪口ちょこをチョコと聞き間違えし幼子おさなごも今は「本命・義理・友」を分け
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ぬくもりにまどろむわれをすくひしはことのはのあみうたかたのうた
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行く道の絶えて人影なかりせば…SNSにて同志の集う
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「したいこと」「すべきこと」との隔絶に「できること」さえ封印した日
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三連休、ドラえもんに送られて小田急電車はどこでもドアに/登戸駅から乗車
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同期会五十余年の時んで「女の子たち」の語らいはつづく
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卒業を間近に控えたあの午後の部室に残した青き憂鬱
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