tomatojapan
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気まぐれに アイコン変えて 新年度

歳を得て交友関係整理する 君を残せど我は残るや
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公会堂落成祝いに集いしはJAZZジャズ囃子はやしと小春日の風
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秋の日の一番いいとこ総取りし日向ひなたぼっこやお茶を飲んだり
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上掛けの毛布だけがナナめる件、ほぼ九十度にて朝を迎える
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サイゼリヤ・ガストと閉店続く暮れ 寂しい冬の近づいてきて
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ここにきて、短期記憶の忘却度一気呵成いっきかせいにマシマシになり
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「飲み放題」ワクチンのような響きあり 酒・生・ワインの「三種混合」
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四年ぶり忘年会の嬉しくて「リアル」さかずき友らと重ね
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近き未来レシピの変わる予感する「A Iエーアイ作のサラダ」記念日
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万葉や古今の歌人に届けたし「称賛いいね」のボタン時空を超えて
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自治会の集まりのある日曜日寝癖直しは少し念入り
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大谷の契約金額チラ見して年末ジャンボに夢託す妻
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人生の「いいねボタン」をそっと押し妻と見上げる七日目の月
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還元率悩むレジ前「ペイペイ」か「いつもニコニコ現金払い」
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評判の美容院で髪切りし妻ひとりくタイムトリップ
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住宅地まちなかに駄菓子屋けた店主ひとのいて昭和の時空じくうに子らの集まる
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近頃はフラッシュバックのはなはだし、ユウタイリダツが生半可なまはんかすす
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ドリンクバーカップ持つ手のおぼつかず三杯目にしてセーターに染み
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咀嚼する力衰え晩秋につるり呑み込む「宮きしめん」
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死んだ後差し歯は焼けずに残るかと九十七歳きゅうじゅうななの母おどけたり
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「おし」とかいうライブへ向かう孫むすめ「じいじ」と「ばあば」は通過儀礼に
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いかんせん、思い出せないフレーズのいよいよ名句に思われてきて
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御機嫌と不機嫌半分同居させご機嫌うかがう朝のルーティン
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風呂の蓋またも忘れて叱られてボケに近づく、明日から師走
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久しぶりに買った歌集は俵万智、いつかはライバル⁉︎うたかたUtakataの夢
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言の葉の切っさき喉に突き刺さり脳内逡巡三十一字さんじゆういちじ
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透過するひかりきらめく紅葉もみじばが背景となる君の横顔
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もうもうと煙る焼肉目に沁みて家族の記憶思い出となる
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おだやかなただおだやかにおだやかなこうこうや好々爺ならんうたかたUtakataのうた
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三十一文字みそひとうたい尽くせぬ秋の色十七文字もんじ俳人ひとのいて
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