Utakata
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tomatojapan
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この頃は
3.5
(
さんてんご
)
季と呼ぶかしらん春秋短き四季彩のくにで
12
麦山の浮き橋に舞う赤とんぼ蝶にあらずば孤独なエフェクト
5
みずうみにひかりのドレープゆらりゆらり夏の終わりの風、今始まる
17
空が語る残る暑さの言い訳を
紺碧
(
あお
)
に免じて聞いておこうか
6
そう、まるで夏の残滓と秋の風「いいね」の重さ「いいね」の軽さ
5
ドリンクバー一杯だけでは元取れぬ三杯課す我、多分「標準」
7
その日から生きてる証し削り取る
四六時
(
しろくじ
)
中の
三十一
(
さんじゅういち
)
字
8
婦人科に
骨粗鬆症
(
こつそしょうしょう
)
の老夫ありて性差の隔たりほぼゼロとなる
6
年毎
(
としごと
)
に
170
cm
(
ひゃくななじゅう
)
から縮んでく老いを上書き健康診断
14
空の青に短歌が生まれる予感あり妻とでかける健診の朝
8
バレッタと言うらし髪留め可愛くて七十路にして妻に初恋
12
三十一
(
みそひと
)
の
星屑
(
ほしくず
)
脳内ループして瞬きもせず夜へ沈澱
5
昨日より
胡瓜
(
きゅうり
)
の十円高きなり日照りの夏の行く方見えず
9
人生の螺旋階段踏み残し
泡沫
(
うたかた
)
の夢結ぶ友がき
5
炎天「下」とは言い得て妙この頃は上でなくてもよく焼けるグリル
5
孫が帰り
爺
(
じいじ
)
と
婆
(
ばあば
)
と金魚だけ抜け殻のような夏が過ぎてく
26
またひとつ
亡父
(
あなた
)
の歳に近づいて墓洗う手に汗の
滴
(
したた
)
る
29
菩提寺に墓じまいの波押し寄せて振りむけば
虚無
(
こむ
)
二つ三つ四つ
7
頬に涼し露天の風に行方問う大谷翔平特大飛球
5
ダンシングヒーロー踊る子らがいて
櫓太鼓
(
やぐらだいこ
)
はロックを刻む
8
2年ぶり
2日
(
ふつか
)
酔いだよ徒歩2分外呑み愉しシルバー
2人
(
ふうふ
)
8
もうちょっと上いや違うそこ左かゆいところに届かぬ妻の手
13
ハモニカの音色はきっと
寂し色
(
さびしいろ
)
文学あたりを行ったり来たり
9
髪の毛の分け目左に変えてみる女房気づかず五日目の朝
16
眠られぬ理由はきっと違うけどエアコン温度
.5
度
(
てんごど
)
下げる
5
生まれ子のかそけく淡きぬくもりをこぼさぬような
肘角
(
ひじかく
)
で抱く
10
ピカドンの死語になりたる暑き夏渇きを癒せ無辜の御霊よ
8
言の葉の端くればかりの後悔をざっくり集め火にくべてみる
9
やわらかなしらべの歌を詠まんとてゴルフの後の身体
古希古希
(
コキコキ
)
7
「そうだよね」初めて口に出すけれど「ウーバーイーツはセレブ御用達」
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