tomatojapan
114
115
投稿数
1783

気まぐれに も一度アイコン 変えました

冬の陽の低く届きぬ工場の舗道舗石の目地のやはらか
19
妻と母 語らい尽きぬ 昼下がり ひかりの束の 天窓の下
21
冬の朝毛布ピタリとたたむればひかり優しき君が横顔
16
取り替えし電球色の懐かしき 暖かきやら 心ぼそきやら
16
ひとまわり小さきサッカーボール蹴る ひとつ未来のサッカー選手
15
言の葉の舞い上がる刹那とき掬わんと浅き夢見し微睡まどろみにおり
16
想像の二倍半ほど大きくて 妻の口癖 「ちょっと一口」
21
うなだれてソファに動かぬ人のあり 笑み控えたり 総合病院
19
「老化では済まされぬことあり」 バレる 数値で示さる摂生不足
16
同世代訃報の多き昨今を馬耳東風に、生きてみている
17
半年に一度の経過観察は 生き抜くよすが 人生たび宿木やどりぎ
20
賑やかな孫らの歓声来てみれば指さす先の部分入れ歯よ
18
朝はパン 昼はパスタで 夜うどん われら米族 小麦族へと
15
二十歳頃 サンダル履きでT定規 カッコいいと思っていたふし/成人の日に寄せて
12
深爪の気づかぬうちに仄の痛き齢かさねて左薬指
12
九歳の年上の人語らえば九年先のタイムトリップ
19
孫送り届けてうつろ帰宅せば 忘れピクミン 輝きて在り
15
十一時、サンドイッチを食べながら「お昼ご飯は何」と聞く孫
20
駆け込めど 片手にスマホ 残る手で 用足せますか 駅中トイレ
14
のど飴の個別包装剥けなくて咳こだまする映画館 闇
22
初春のカラオケ始め誘われて「さもありなん」といそいそ出向く
19
大福をひと食みしては茶をすする 老夫婦ふたりの春の可も不可もなし
24
かざしたりふれたりしたり六畳の四人よりそう火鉢なつかし
20
十年をひと昔とする傲慢を知らず始めしふた昔前
19
ない袖は振れず なおさら触れもせで <詩的飛躍>の 得難きにほい
14
「いいね」などなかった時代が良かったね 少し寂しき。サラダ食みつつ
22
どんよりと こころの風邪は 深まりて 切先にぶき 言の葉の罪
18
掛け違う 言の葉の海 沈み込む 澱をまさぐる 歌をこじらす
16
君の言う「なんかばっかり」 ナイフです 短歌ばっかり あいすみません
12
妻が言う「一人になったら二度寝する」 「了解です」と三顧の礼す
19