Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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寒くない風吹き割れた雨樋がどたばたと鳴る
春陽
(
はるひ
)
注いで
15
薄雲る鈍い朝日を背に受けて白鳥達は空の高みへ
16
屋根の雪完全に消え薄雲る空へ白鳥上昇してく
11
もうちょっと歌らしいのも
拵
(
こさ
)
えたいされど止まない露悪と愚痴と
12
写真見て去年あたりはもうちょっと余裕あったとしみじみ思う
12
なんでかと思う銭でも領土でも持ってる程に欲しがる理屈
12
吹く風の
刃鈍
(
やいばにぶ
)
れば暖かいわけではないが春を感じて
15
いつまでも逃げ回ってもいられぬが
じきに追いつくまでは逃げよう
(
切羽詰まればそれはその時
)
8
お浄土はあると思えばあるものと知れば称える南無阿弥陀仏
10
お彼岸と忘れていたが何もせぬわけもいかぬと
称う念仏
(
南無阿弥陀仏
)
17
「ぱたから」を十回言って、母に言う「ぱたから」と「じゅっかい」といい
10
除雪して転んだ膝がまだ痛い治らぬ傷の貯まる裕福
12
悲しくもまた嫌われて漱石の落ち着き先は薬剤師の手
12
何気なく買ったコーラのラベルにはおっとミャクミャク張り付いていた
11
ぱたからは何故かパンダの宝物ご飯の前のおまじないだよ
8
非難され虐げられはしないかとまた心配なユダヤの民よ
13
中腹を照らす
陽
(
ひ
)
雲の切れ目より真白く残る雪が輝く
14
哀れなり夏目漱石あんたもう弾き出される精算機かな
15
悪いことせぬと思わせ
嘯
(
うそぶ
)
いて手なら抜くもの楽はするもの
10
「残念なお知らせです」と介護士が「一人でカレー食べられてます」
11
蛮行はゆるされませんほら見ろと
北叟笑
(
ほくそえ
)
んでた己は
如何
(
いかん
)
9
雪消えて地面を見れば瑞々し草の芽も早背伸びしている
15
寝たきりと言えばうちもと独り者母
看
(
み
)
る野郎二人見つかり
16
屋根の上身の丈程もあった雪いつか退き汚れたトタン
20
久々に続編の出たシリーズにあれ誰何と記憶を浚う
10
振り仰ぐ輝く白で気を裂いてV字崩さず滑りゆく鳥
14
日が暮れて冷たい雨の降る空も急ぐ白鳥鳴き交わす声
17
頭上ゆく声聞き思う早朝に見た黒い鳥あれは白鳥
15
私の意見なんぞも何らかの足しになるかと言う「止めましょう」
9
入り混じりとっ散らかって抗えずエントロピーの増すだけ屋敷
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