Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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どこか外猫の声するそう言えばうちのチビスケ気配が無いと
9
物忘れ亢進するも功徳かな既に彼方へ今朝の出来事
10
うんうんと唸ってひとつひねり出し楽になりたい今朝の出来事
9
春来たらやろうとしたが夏終わり秋はどうだろ冬はやれない
11
義体にはいいかあさんのゴーストが来てるみたいだいつもは何処に?
8
薄雲を透かしてすらも煌煌と降る月雫十五夜を浴み
10
見上げればすすきの穂越しひつじ雲帽子のつばに赤とんぼ着き
11
他ではなく己に勝てと仏の言う勝てるわけない食欲の秋
10
葦の
叢
(
むら
)
滑
(
なめ
)
て飛び去るアキアカネ夕陽に撃たれキラリ燃え立ち
11
蕎麦の花薄穂揺れて曖昧に雲に連なる秋の日の午後
12
背
(
せい
)
高きアワダチソウを縫って舞う紅白黄蝶風に煽られ
10
受信トレイ
(
トレイ
)
には
騙
(
かた
)
りで来てる【重要なお知らせ】だけが山と置かれて
11
柿の木は実もふくらんで重力に耐えかね垂れる緑濃い枝
11
秋の田の稲刈終えてひこばえの箕着る群か稲杭の立つ
11
熊と蜂看板減って散歩道倒木注意落石注意
10
鷺低くトンボ眼の前バッタ跳び蛙ざわつく秋の野を行く
11
箸でパンつついて食っている
母
(
ひと
)
に齧れば楽と言えど齧らず
9
見つからぬ暫く書かず
拗
(
す
)
ねたのか木目は楓気に入りの
万年筆
(
ペン
)
11
青い月橙の窓唐突に秋は来たらし心地よき宵
11
ちょうどいい気温は何度?
入
(
い
)
る風にストーブ買おか思う寒いよ
10
畑も田も草だらけなり
世話人
(
せわびと
)
をなくして宝原野に帰る
12
白鷺とカラスが
戯
(
じゃ
(
)
)
れる田の上のそのまたうえの筋を引く空
15
おつゆどき絵の具を刷毛で伸ばすよな筋引く雲の秋の訪れ
4
水枯れてひしゃげた蓮のひらひらと葉の手招きを鷺が見ている
7
知らぬ間に稲刈り済んでひこばえのそこそこ伸びて稲杭の
下
(
もと
)
9
太陽が膨張しては世の終わり想う眩しきお彼岸西日
5
顔の前
10
センチほど赤とんぼ横切って行く
畑
(
はた
)
なかの道
8
手招きをするかのように稲の穂が頭を垂れていや、疲れてる?
9
中指と人差し指の指先の感触違う中挽きの豆
10
年とって何もどうでもよくなってこういうことも辛かったなと
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