のぎしり
41
73
投稿数
1622

定形の日記なのだと思っています

スタンドの下のむくろのカメムシは昨夜ゆうべうるさく光に遊び
17
知らぬ間に山茱萸さんしゅゆ辛夷こぶし咲いてます雪解け流る川音聴いて
17
その染みはお食事なのかもしかしてお通じなのか先ずは洗濯
12
夢で見た景色の名残髭剃れば刈り取られてく網刃の中へ
15
皮膚科のふメモにめんどい豆腐のふ味噌のそもだな醤油のしょうも
14
もしなにか一つ倒れりゃがらがらとドミノ始まる部屋の散らかり
14
お日様の陽を滲ませて朝霧は峰と樹薄く墨で描いて
14
君たちは何故小魚を残すのかそれでは外で生きて行けぬぞ
10
西の山葉山では次第次第に追い詰めて白を消してく春の青色
16
もやもやと追い詰められてやっとするそんな体質なんだと気づく
17
両手もろて挙げ負けてしまっているからね言う事聞くさ見境もなく
14
雪消えて早くも草と虫が出る冬は辛いがこれが無い分
17
水田やビニールハウス自動車もキラリ晴天光弾いて
16
さっきからショート動画に捕まってやらなきゃならんことしていない
13
鳥鳴けば今朝は晴れてる西の山白が輝く青冴え冴えと
20
モノラルの左右のラジオの真ん中で歌っているよコーヒーミルが
11
この頃は三百円で文庫本買ってたのかと積読の底
17
濡れそぼつ畑も屋根もてらてらと雲なき曇り空を映して
16
テーブルの下からニョキり白い手がガバッと開く伸びをしている
13
何事を期待してるか猫さんは先回りして振り返っては
16
春眠の居眠りしつつ母さんは車椅子ごと車に積まれデイサービスへ
24
充分にじじいなのだが風格が想うじじいの体を成さない
12
笑ってる時間猫とのふれあいはどうやら呆けに効果あるらし/ひさかた乃様へ
12
思いつきボヤキも愚痴も七五調万に一つは歌になれよと
14
充分に時間を無駄に費やした今更焦るべきであろうか
14
ででっぽー冷たい風に山鳩の鳴く声聞けば不吉な記憶
13
ぼっとしてなにげに思う今僕は放心してる最中じゃない?
9
閉じてるとわからないけど猫の口欠伸あくびはでかいプレデターだな
11
入れ歯後は米はほとんど食ってないその間何を食ってたっけな
9
冷たくて雪の匂いのする雨は嫌だった十一月に似て
14