のぎしり
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定形の日記なのだと思っています

東海の小島の磯の白砂に諳んじつつも母は呆けてる
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あんなでも案外でかい猫の口俺の拳をがぶりと噛る
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荷運びを終えて荷下ろし肩のこりほぐして別の荷をまた担ぐ
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縦二つまっすぐ続く足跡を追って上まで堅雪にのり
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正月は満車だったがスカスカの駐車場には軽自動車けいだけがあり
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鴨どもを蹴散らし歩く鷹揚に過ごせと思う無理なんだろな
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ハムエッグチーズ牛乳朝食は蛋白質タンパク多めヨーグルト
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水道の凍結注意ニュースにて聞けば素直にチョロチョロと出し
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大寒を前にうららの昼下がりこのまま過ぎて春来ないかと
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指先を天に向けてはもっとだと何を欲しがる冬枯れの枝
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ばちばちとタイヤ鳴らして雪の無い舗装路をゆく黒軽ワゴン
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雪止んで暮れかかる空山の彩旅客機の音白鳥の声
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すれ違いざまつばを吐き通り過ぎてくウオーカー夕日が綺麗
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フードロス出してなるかと残飯を刻んで母に食わす炒飯
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十時間寝てみたくありそのためにゃ八時か九時に寝なきゃいけない
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寒風が心地良いぞと冬散歩一月雪のない道をゆく
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一日に一つ作ると年頭に思ったもののもう負けている
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けつまずきあんたよこしま思いつつ自分で地べた置いたもの見る
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ついばまれいびつに残る冬の柿みてそうだな寒風に揺れ
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消えかかるざらめ雪ざらめに残る穴ドットいずれか知らぬ獣足跡
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岸近く沼には二十二羽浮かぶ白鳥が居てまたひとつ来て
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お雑煮にポリグリップ負けている餅に引かれて落ちる上の歯
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西日差し一緒に歩む我が影は高齢者だぞ!?背筋を伸ばす
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歩むごと進む先々飛び立ってお祭り騒ぐ沼の鴨等が
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寄っただけ何もそんなに一斉に飛んで逃げるか沼の鴨等よ
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新潟に向かう機体にぶつかった連鎖と因果明日何起こる
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陽が差して何も変わっちゃいないのに暮れた感後に来る明けた感
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夜勤明け立派な糞をするものと犬と散歩をしてた元旦
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いつの頃食わなくなったウエハースキットカットを食みつつ思う
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やろうかなやめとこうかなこの頃はやめられることできてるみたい
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