Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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猫げろを拭いくそ取り猫の毛を拾って捨てて日が暮れてゆく
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猫トイレ中逃げ惑うゲジゲジを掬って放しやさしい私
8
殺すのに慣れてしまえば際もなく潰し続ける蝿蚊ゴキブリ
7
もうほんの先で停まってくれたなら家並みの影に入れたものを
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藪露の景色も霞む草いきれ見上げる先の雲背負う虹
5
騒音やノイズではない
環境音
(
かんきょう
)
に割り込んできたあれは初蝉
12
悪魔等と戦うときはドラゴンを飼い従える必要がある
7
タンカーで運んで放つ首都の海みんな納得することだろう
5
何願う楽しく生きていけるよに世の安寧があればこそだべ
9
まいなひーまいなふまいなほまいなふたろう歌うよ笑っているよ
5
窓際に寝そべり過ぎる風を受くあっほうあほと郭公の鳴く
10
あおられてぱしゃぱしゃぱしゃしゃ壁の紙空気を泳ぐ今は北から
4
誰も知る言葉になったこんなものパンデミックもプロパガンダも
10
眼の前の荒れた畑の雑草のハルジョンの咲く夏の匂いよ
11
スパッとでなくてザックリそれでいい思いつつ砥ぐ刃こぼれの鎌
5
立葵時期も終われば倒れかけ撮りたかったな元気なうちに
8
散らかったこの部屋こそが私の心地よさだよいじらないでね
9
ただひとつ残った犬歯右下の孤峰のごとく強固に立てり
7
長靴も靴下も履きなお刺され上は無事だがなぜ足なの蚊
8
大体は代替品で済ましてる値上げ荒海波かき分けて
7
白く濃い雲湧いていた青い空記録的短時間大雨
6
たなごころ
文庫本
(
ほん
)
で起きてる世の終わりそいつを持って歩く爽快
9
いつだっけ回覧板を振り出して今朝戻り来る
永旅
(
ながたび
)
の末
14
本二冊性懲りもなく積読の嵩増す危険知りつつも買い
6
ヒョットコの鍛冶師のごとく包丁も鎌も刃物は真剣に砥ぐ
8
猫さんもかあさんだって不味いのは食べてくてない安物手抜き
8
からくりをほとんど何も知らないであるしくみだしただ使うのみ
5
的確によく当たるなと思いつつきょうも噴き出すウオッシュレット
11
静けさの夜にかりぽり怪しげな音ひとしきりやがて静寂の
4
車でもアクセル深く踏む傾斜だらだら歩く登り坂道
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