Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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ブヨンブヨお腹あたりの悪業はなかなか果てぬ因果応報
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寝てるとき猫に踏まれる案外と重いと思う持つと軽いが
9
ジャンプして全体重を肉球に集めて降りる我が腹の上
9
ケータイの己が番号いまさらに覚えていない嘘教えてる
7
何故そこに寝てるのかなあ柿の木の折れ枝塞ぐ駐車スペース
7
唐揚げ用鶏肉入れて煮るカレー試してみなよとても旨いぜ
7
窓開けて瞬間匂う雪っぽい湿りと気配山は時雨れて
12
肉醤油真っ白砂糖どっさりと入れて煮てたないもこ汁だべ
11
雨鬱が無くなったかな年取っていいことだってたまさか
爺
(
じじい
)
9
朝暗し騒ぐ鳥等になにごとと見上ぐ柿の木なだれ落つ雨
10
キッチンでよく襲われるこの頃は勝手口から暗がりで蚊に
8
2
m
(
)
(
メーター
)
足りなかったか電源のケーブルちょっとおびにたすきに
9
どこか外猫の声するそう言えばうちのチビスケ気配が無いと
9
物忘れ亢進するも功徳かな既に彼方へ今朝の出来事
10
うんうんと唸ってひとつひねり出し楽になりたい今朝の出来事
9
春来たらやろうとしたが夏終わり秋はどうだろ冬はやれない
11
義体にはいいかあさんのゴーストが来てるみたいだいつもは何処に?
8
薄雲を透かしてすらも煌煌と降る月雫十五夜を浴み
10
見上げればすすきの穂越しひつじ雲帽子のつばに赤とんぼ着き
11
他ではなく己に勝てと仏の言う勝てるわけない食欲の秋
10
葦の
叢
(
むら
)
滑
(
なめ
)
て飛び去るアキアカネ夕陽に撃たれキラリ燃え立ち
11
蕎麦の花薄穂揺れて曖昧に雲に連なる秋の日の午後
12
背
(
せい
)
高きアワダチソウを縫って舞う紅白黄蝶風に煽られ
10
受信トレイ
(
トレイ
)
には
騙
(
かた
)
りで来てる【重要なお知らせ】だけが山と置かれて
11
柿の木は実もふくらんで重力に耐えかね垂れる緑濃い枝
11
秋の田の稲刈終えてひこばえの箕着る群か稲杭の立つ
11
熊と蜂看板減って散歩道倒木注意落石注意
10
鷺低くトンボ眼の前バッタ跳び蛙ざわつく秋の野を行く
11
箸でパンつついて食っている
母
(
ひと
)
に齧れば楽と言えど齧らず
9
見つからぬ暫く書かず
拗
(
す
)
ねたのか木目は楓気に入りの
万年筆
(
ペン
)
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