のぎしり
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定形の日記なのだと思っています

猫の顔撫でれば当たる親指の上の犬歯の先のざらざら
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いますかと聞こえますかと窓の外聞こえ聞こえぬ声で呼ぶ風
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茹で野菜砕けばとてと切り刻む飛び散る組織潮の如し
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無茶苦茶に旨くはないか玉ねぎか茹野菜煮たあとの茹で汁
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決めといたはずではあるが置き場所は逃げて隠れる気に入りの匙
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ラプターの噛みつき破る風船は実は空の上の宇宙そらから
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手のひらを返したようにべたべたとくっついて来る日下雪ひのしたゆき
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誰も居ぬ部屋の灯りは電球のまた磨り硝子越しのいにしえ
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ここでの治療終わったと言わないでくれこの病院が好きなんだ
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乞うた訳では決してない高脂質牛乳二本くれる人いて
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逃げかけもしないうちから捕まって無理に糖質摂らされている
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しっぽでね森羅万象蹴散らして僕が世界だ触らせないぜ
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行かないしもう会わないがそれじゃねと言って別れたそれぞれの顔
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まだ辞めるわけじゃないので花束は要らないのだが貰っちまった
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投げつけて積み重ねては踏んづけてお前のことを待っているのだ
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からからと笑い声して傍らを氷柱つららだらけのプリウスが行く
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この場合逃げるのがいい此処を出てしばらく空に隠れてようか
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すねよりもしないよりしたほがますだしたほうがましますだはげましのためすんなだするのだマスク、風邪だてんだべがそうでしょ
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削りたいただそれだけの鉛筆を幾多数多いくたあまた のあとは祭だ
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でる前叩きひび入れ入れすぎてもろみもろもろ吐き出す玉子
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溶かすからそれでもましか偽の春また行くのかい今日道白し
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どうでもいいがこの部屋に隠れ棲むコンタックスとプラナー姉妹
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猫二匹画面を撫でてなんですかと不満げ返すスマートフォン
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隙き時間山ほどもあるしたくないことども虚弱そうなの一人
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熱量はあるのだけれど糖として数えられない悩ましい奴
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夕日を背負い蒲公英の発艦してくファイヤーボール次から次へ
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大根を一本はやく消費なくすにはおでん大根おろしに如かず
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ぬるむ屋根打つしずく💧真夜中に水道水の切れのなまく
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眠れぬと思っていたが浦島の龍宮にいた記憶無いだけ
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本気まじなのかじゃらけてるのか君たちはドッグファイトの猫さんに問う
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