Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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狸かな家の墓には寄ってない足跡たどり巡る墓地山
7
崖崩れケーキ崩れてパー券の山も崩れて年の暮かな
7
俺様がぶれているのかそうじゃなく器物の悪意やたらぶつかる
8
年明けも近いんだなと暗くない午後四時半の空の明るさ
12
何かくれ猫が言うので湯豆腐のかけらを出せば首振り去りぬ
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雪下ろしひとりでするなヘルメット命綱より更に困難
9
母さんに漬け方をきく大根は適当塩は
?
てきとうと言い
12
振り仰ぐ天井にある換気扇格子の隙の誰かの
眼
(
まなこ
)
7
刈り上げた後ろあたりをしみじみと寒さが撫でる雪が降ってる
14
手袋をグローブボックスに入れてああ、そうだなと思う雪降り
7
父の買う赤黄色缶榮太樓飴の描写はネガカラー色
8
日めくりは三日前なり記憶では
昨夜
(
ゆうべ
)
めくったはずであったな
15
因と縁ナチに侵されナチとなりジェノサイドされジェノサイドする
8
冷たくて曇りの日暮れウエットに透過してゆく薄暮を歩む
12
猫トイレ始末した後する料理だしが効いてるような気がする
7
それはヒト料理でもなく猫だろがと思いつ撮るスマホのカメラ
10
お前もう出かけたのかと眼の前の母に聞かれるワンダーランド
14
よくみれば壁の重要指名犯右の端のが私に似てる
10
これ多分
苦果
(
くか
)
であろうと諦めて腹たてぬ手の
縁
(
よすが
)
としよう
6
産み落とす卵みたいだ木の下にいくつ転がる黄色い果実
10
日の温み風の冷たさ水に浮く饅頭かよと白鳥ぷかり
8
日の当たる舗装路渡る黒猫は黒い影引き日陰へと去り
11
逃げ出して行方知れずの錠剤はどこにどいつと仲間吐き出す
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戸が開いて猫には猫の都合ありどこへ行くのかまた戸が開いて
13
この位置であの土手上のあの車よく見えるなと葉落ちて木の間
8
道横のたわわに実るヨウシュヤマゴボウが揺れて食えよと誘う
8
冬枯れた野にも野歩きする人はいるなと思う 柿の実あかい
10
ご飯だと呼べばおもむろ母と猫待ってましたとのそり現れ
15
人不足どこへ消えたか人々はそこらの人は人じゃないのか
7
推力はどこから来るか思うのだそこまで俺を押しておくれよ
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