Utakata
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のぎしり
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定形の日記なのだと思っています
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日の温み風の冷たさ水に浮く饅頭かよと白鳥ぷかり
8
日の当たる舗装路渡る黒猫は黒い影引き日陰へと去り
11
逃げ出して行方知れずの錠剤はどこにどいつと仲間吐き出す
5
戸が開いて猫には猫の都合ありどこへ行くのかまた戸が開いて
13
この位置であの土手上のあの車よく見えるなと葉落ちて木の間
8
道横のたわわに実るヨウシュヤマゴボウが揺れて食えよと誘う
7
冬枯れた野にも野歩きする人はいるなと思う 柿の実あかい
10
ご飯だと呼べばおもむろ母と猫待ってましたとのそり現れ
15
人不足どこへ消えたか人々はそこらの人は人じゃないのか
7
推力はどこから来るか思うのだそこまで俺を押しておくれよ
7
烏二羽いや三羽樹と樹の
間
(
あいだ
)
白雲青い空を残して
8
防犯のパンフォーカスの増感の画面に踊る何だろなこれ
9
この店もまた紙袋思い出す刑事コロンボ持つグシャグシャのやつ
7
虐待と言われるだろか粗相する度毎声を荒げる我は
12
何故と聞く認知の母にモーゼから説き起こしてる分かるのだろか
11
今更に昔のアンプ
灯
(
ひ
)
を入れて鳴らしゃジジガガ
爺
(
じじい
)
だものな
10
白鳥の低空で過ぐ編隊を見上げ見る度胸躍らされ
10
温風と炬燵布団に包まれて極楽してる猫腹の福
11
白鳥のガーデニングの置物の首捥げ睨む雨の庭隅
7
甘き死よ心よ原始に
Voyagar
(
ボイジャー
)
とそれぞれに好き語りエヴァ
5
針圧とサイドフォースとゴミ取りと儀式の後に聴いていた歌
8
きゅうきゅうと闇鳴く鳥の声がする暖かいのか月の出ぬ夜
9
巻いてるがゆっくりとなりそのうちに止まるのだろな母のゼンマイ
15
ここからがおれは早いぞギリギリに動き始めるやりたくないが
8
この本が半額なのかついポチる
Kindle
(
キンドル
)
既に軽く積読
5
流行ってるらし曲の歌詞わからねえわからないので何度聴いたか
8
やはりこここのアングルが美人だと笑ってねとか言い撮る紅葉
8
猫さんの方がまだしもやることが決まっているし読めねぇ
母
(
かあ
)
ちゃん
8
今頃になにか活性したのかな採血跡がやたらと痒い
11
きりきりと真冬みたいだ冷たさは手拭い出して襟首に巻き
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