沢海 嵐川
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新潟の大学生 拙い歌があなたに届きますよう

言わぬより言えぬ言葉が多すぎて愛は矛盾だ 陽炎ゆらり
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今日もまた眠れぬ夜がやってくる 短き蝉の生命の音に
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離れてる君を想わぬ日はなくて 笑顔をどうか忘れずにいて
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改札をするりと抜けて微笑んだ 君は一人の女性ひとになったね
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君の眼の涙の奥へささやかに 掛かった虹は僕でありたい
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お互いに夢を追いかけ信じ待つ この約束を愛と呼ぼうよ
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小さめの君の変化を見つけつつ一生僕は君に恋する
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恩師への暑中見舞いの空白に ヘタクソな歌一首咲かせる
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絡まった指の谷間に落ちてゆく 朝顔色の一粒の愛
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下書きがうっすら透ける便箋と淡い心をちぎって捨てた
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冷たさを振り返る間も貰えずにまた朝が来る 今日へ駆け込む
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憧れた、苦しいほどに憧れた 貴女を想い諦める夏
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君と僕キモチの狭間 揺れ動くメトロノームのような夏の夜
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熱帯夜あと少しだけ明けないで 僕らが夢に、夢になるから
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待ち合わせ場所に揺らいだシルエット影から伝わる君の温もり
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君のため紡いだ想い風に乗せ届けてみよう ちょっと未来へ
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止めどなく落ちる雫の音を聴く 空が一段近づいた音
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短夜に長く短い夢を見た 昔の傷を抱きしめていた
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窓の雨、加速度的に落ちてゆく 写る横顔滲ませながら
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歩き出す 同じ夢へと君と僕 もどかしいほど小さな歩幅で
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電球の灯に透けている口紅の咲いたグラスは君の手の中
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窓際に「嘘」の鉢植え置き眺め散らない花の数を数える
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いつからか錆びたレールを走らされ追い越してったあの頃の夢
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傘の中駅までの道紫陽花を数えて歩く放課後の蒼
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ペルセウスより旅をして辿りつく 君の住んでる星の降る街
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今日の日の終わりの闇で目を閉じて貴女を探す瞼の裏から
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生きるとは痛みを愛しく想うこと ほらもうちょっと、生きてみようか
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風鈴に優しく添えた右の手を鳴らさぬようにそっと離した
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玻璃はり吊るす君の背伸びが愛おしく僕は団扇で風を贈った
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引潮や 蒼く染めらる夕凪に 君についての決心をする
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