Utakata
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沢海 嵐川
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新潟の大学生 拙い歌があなたに届きますよう
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ドスドスと屋根より落つる雪の音一歩一歩の春の足音
12
降り積もる搔きても搔きても消えぬ雪まだまだ春は遠いんだなぁ
3
暦では明日からはもう春なのに拒むがごとく
J
P
C
Z
(
日本海寒帯気団収束帯
)
3
一方向おんなじ未来を見つめつつ大きな海苔巻き黙食をする
7
風花は一瞬樹々に華を添え儚く散るも美しきかな
6
大寒の空に浮かびし立待月凍るが如し白きその色
6
足音も車の音も嫌なことも雪は覆って積もりゆくかな
6
大雪でバスが動かず独りきりただただ歩く金曜の夜
11
「雪のため遅れや運休」路線図を赤や黄色に綴る寒波
4
海沿いの駅に列車はドアを開け北風の吹くカデンツァを聴く
11
黒コート足で鞄をはさんだら列車待つ人ペンギンになる
5
クリスマスムードの街中仕上げには粉糖みたいに初雪が舞う
14
月蝕のニュースを聞いて空仰ぐ赤黒き月蝕まれつつ
4
バスの窓結露を拭った
掌
(
てのひら
)
の冷たさに冬の訪れ感じる
4
渡り来る白鳥の群れ
V
字型秋の空気を冬に裂きつつ
6
これ全部饅頭にしたら何個分?椛の樹見て君は呟く
4
生徒会選挙は部活の組織票文化部内閣発足したり
5
秋祭りゆらり
泛
(
うか
)
んだ露店の灯不要不急の待ちわびてた灯
7
パソコンで仕事しようとソフトウェアパスワード忘れ振り出しの昼
5
何億光年離れた星も見えるのに隣の君は遠く感じる
5
「あったか~い」に紅葉をする自販機に僕は小さい秋を見つけた
14
今夜も遠くピアノの音が聞こえ来てどこかで誰が想う
小夜曲
(
セレナーデ
)
6
刻の間にひとりぼっちの影法師夕凪に消えかけの私
6
ドライヤー君の黒髪毛先には微かな色抜け夏を
揺曳
(
トレース
)
11
明日には貴女へ逢える金曜の待ち焦がれるよな立待月の夜
4
生まれ日やまた一つ歳を累計す私の若さの減価償却
5
平行やねじれではなく垂直に君を想って数学の授業
4
紅々
(
あかあか
)
と桜紅葉に秋が夢見るかの如く春想ふかな
3
泥
(
なず
)
みゆく無花果色の夕の空ただそれだけの
十月
(
オクトーバー
)
のそら
4
トッピング長々伝え「それ2つ」何とかチーノを君と飲む午后
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