沢海 嵐川
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新潟の大学生 拙い歌があなたに届きますよう

いつからか錆びたレールを走らされ追い越してったあの頃の夢
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傘の中駅までの道紫陽花を数えて歩く放課後の蒼
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ペルセウスより旅をして辿りつく 君の住んでる星の降る街
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今日の日の終わりの闇で目を閉じて貴女を探す瞼の裏から
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生きるとは痛みを愛しく想うこと ほらもうちょっと、生きてみようか
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風鈴に優しく添えた右の手を鳴らさぬようにそっと離した
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玻璃はり吊るす君の背伸びが愛おしく僕は団扇で風を贈った
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引潮や 蒼く染めらる夕凪に 君についての決心をする
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ゆらめいて蛍は命を光らせる 短き 瞬き 煌き 消えゆき
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近寄れば切りつけられる青芒 青の時代の君のようです
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直接に繋がらずともその心つなげていたい遠距離恋愛ディスタンスラヴ
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君が居ぬ夜更けの音はペアリングしそこなったイヤホンの音
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大いなる河の始めの一滴はどこの誰だとせせらぎに問ふ
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せせらぎに色を映した紺碧の空には昼のまだ白い月
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まっさらな砂糖の山で梅ほどく 瓶へと初夏の香りを詰める
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色固くその身を結ぶ青梅はやがて香るさ 僕だって、そう
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野球部のシーブリーズに誘われて陽炎の中舞いし蝶々
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また今日も君想いつつ滲んでく あぁ夜空には上限の月
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真っ白になり切れてない似た者と 紋白蝶が僕へ降り立つ
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色淡く君がまとった香水は夏を届ける紫水晶アメジスト
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まだ熟まぬ林檎のような青く酸い時代の痛みを思い出す朝
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夜行バス降り立ち僕を見つめる目 一晩泣き続けた、そんな目
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東から白藤色に明けてゆく 君乗るバスが着くまで5
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本心を突かれぬように散らされた言の葉たちは不本意だろう
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またそんな笑顔を僕に見せるから何回だって君に恋する
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人生を下書き出来たら良いのにね 一回くらいは書き直せるし
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真実は僕だけ知らぬふりをして無邪気な「彼」を演じていよう
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東京で頑張っている君の胸の中に僕はいるのでしょうか
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盛春せいしゅんを一ペィジずつ舞い散らす 次の桜にまた思い出す
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水曜と木曜の間が苦しいの 深夜、貴女の声が聴きたい
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