さいおん
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無常を詠みたい
比喩歌好きのガチ和歌専門

秋深し 汗の匂いも 和らいで 君の匂いも 忘れそうだ
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この宵に バルコニーの 影を見て 今日は月夜と 知らしめられる
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世の中に 神も仏も ありゃしない 弱いヤツらが 作った妄想
1
謝れば ゆるされたって 思うなよ 懺悔したって 罪は消えない
2
手料理に 見向きもせずに カップ麺を 食べたお前を 俺は恨む
1
手料理を 食べてもらえぬ 悲しさは 一人で食べる 手料理くやしさの味
2
人様に僕は人を 危害が無くて殺さなくて 良かったよ 睡眠薬で 酩酊暴走
2
憎しみが 心の支えに なりえるな 人間なんて 弱いものだから
1
信頼も 裏切りだって 日常だ どっちもホントの 人の姿
2
キレイごと ばかりをしてる 訳じゃない 血の通った 人間たちは
1
受験って 何のために あるんだろう? 大人の決めた 価値観だろう?
2
秋の日の 人気ひとけの去った 海を見て 侘しさに今 ただ酔いしれる
2
生きること そんなことは カンタンだ 死にゆくことに 比べたらね
1
冬眠に 備えていそしみ 彷徨さまよえる 足長蜂の しまは鮮やか
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人は皆 何かを殺して 生きている あえて何かに 例えるならば
2
何だかね とっても寂しい 夜がある 涙が自然に こぼれてくるんだ
4
スマホの 汚れた画面を 拭く時は 全て忘れる 失恋さえも
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夜明け前 東の空に オリオン座 夏の終りを 今告げに来る
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生きてると 感じることを 恐れるまま 長いこの夜は ただ過ぎてゆく
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人生を 列車のレールに 例えるよな 乗り遅れたら どうしたらいい?
8
ハイプロン あのデパスより 効くそうな いっぺん僕も 試してみようか
2
今の世も 短歌男子は 誇らしい 千歳ちとせの歴史を 受け継いでくれ
5
ホトトギス 教科書からの 幻聴も 笑える時が 必ず来るさ
5
君の心 僕の心は 何処にある 彷徨う挙句 逢えないな、もう
6
傷ついた 心に薬を 塗ったとして 心のうみは 傷跡となる
8
目に見える ものも音も 記憶だって いずれは消える 跡形もなく
4
この頃の 洗濯物の カビくさにおいが君を 思い出させる
5
楽しかった 思い出たちを 忘れる代わりに この苦しみを なくしてください
2
夜が明けて 太陽は上り 日は暮れて 夜を迎えて 一つ死に向かう
2
やっぱり 酔っていないと 詠めないな シラフの僕は 底辺凡人
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