さいおん
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無常を詠みたい
比喩歌好きのガチ和歌専門

君のその 匂いが僕の 肺の奥の よどんだ空気に たまり続ける
3
倒れたら 起き上がるしか ないのだろう けれども僕は 起き上がれない
2
無常が 永遠だとは 思わないが 愛だのだって 同じなんだよ
1
あかねさす 昼に酒飲み ぬばたまの 夜も酒飲む 年始このごろ
4
一日の ただそれだけの 時間軸 昨日は去年 今日は今年
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年越しの 買い物をする スーパーに 邪魔なおっさん 付いてくるなよ
2
初めから 見えてる道が あったなら 迷わないのに この人生を
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受験を 楽しむなんて 出来ないかもな 今を生きろよ 多幸を祈る
2
受験生 今を楽しめ これからは 無いかもしれない この経験は
2
休肝日 口寂しいから ぬばたまの ブラックチョコを 食べて紛らす
3
僕の吐く 言の葉たちが コンビニの 袋のように 風に彷徨う
8
歌にさえ なれなかった 言の葉を 吐き捨てながら 生きるしかない
2
突風が 吹き荒れている 頭の中に 響きわたる 耳鳴りのように
2
僕はいずれ 殺されるだろう がんという 道を外れた 僕自身に
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生きている この感覚が 苦しくて 深酒そして 気休めの鎮静剤クスリ
1
君は今 夢の中だけ 逢える人 忘れたいから もう出てくるなよ
2
僕はただ 君を好きに なっただけ この無常感 この絶望感
2
横になると 君が頭を よぎるから 暗い部屋で ひとり起きてる
4
真理とは 何処にあるかは 知らないが たぶんそれは 諸行無常
1
絶望の その先にある 分かれ道を 進んで知った 更なる絶望
3
寝不足か? 心は何故か ハイテンション いつもの眠剤 裏切る今夜
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人前で 背筋は立てて いるけれど 心の中は 何時いつでも猫背
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ひむかしの ベランダに出て 眺めれば 朧月夜は まるで絵のよう
3
僕の背に かつて幾多いくたの 爪痕を のこした君は 今、誰のひと
2
雨音は ショパンの調べか ガゼボかな 降りしく雨は 雪とならなむ
2
思う心 今は曇って いるけれど 繋がると知り 僕は安らぐ
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耐えきれず 思わず開けた 発泡酒 休肝日とは 名ばかりと知る
4
思う心 今は曇って いるならば 明日の空は 晴れるしかない
1
月食が 終わった今日の 十六夜いざよいの 月見る人は そう多く無い
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閉ざされた 僕の心の 合鍵を 持ってる人に持ってる人は 巡り合いたい何処にいるのか
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