Utakata
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さいおん
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無常を詠みたい
比喩歌好きのガチ和歌専門
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汗と涙を 流しながら 食べている 君の苦手な 辛いカレーを
2
太陽に 背を向けて立つ
向日葵
(
ひまわり
)
と 僕とは同じ
性分
(
しょうぶん
)
なんだな
4
癒
(
い
)
えかけた 僕の心の 傷は開き 吹き出すもので 失血寸前
2
秋を染め 冬に散った
椛場
(
もみじば
)
に 緑が
映
(
は
)
えて 君を思い出す
3
築き上げた 思い出を叩き 割ったとき
破片
(
かけら
)
の数で その重さ知る
3
近頃は 選挙の時しか 行かない校庭が やけに狭く 感じられる
4
初夏
(
はつなつ
)
の 蒼き朝顔 匂ひぬる この
夏深
(
なつふか
)
に なほ
盛
(
さか
)
るかも
6
スマホ買い 出番のなくなった デジカメは 本棚の隅で 埃をかぶる
3
鏡の中の 僕の額を 見て君を 思い出させる 水疱瘡の痕
3
五月雨の
合間
(
あいま
)
は君を 思うとき 思いあふれて また涙雨
4
いままでに 何度も君に
告白した
(
「好きだ」と言った
)
マスク越しに あの
喧騒
(
けんそう
)
の中で
3
5分間の 安らぎを求めて 吸いました 君の為に 辞めた煙草を
2
人間嫌い 煩わしすぎて 断捨離したが 友達出来て 嬉しいと思ふ
2
形だけの 三十一文字の 愛の
言
(
こと
)
それより勝る 一度だけのハグ
5
下の階の 誰かのスマホの 目覚ましが 毎朝10分
鳴り続けている
(
早く起きろよ
)
4
夏終わり 南へ渡った ホトトギスの 声を聞くとき 夏が巡りくる
3
天波録
(
アメブロ
)
に 文を見るとは 思ふどち
吾
(
あれ
)
が契れば また返り来む
5
一輪の 薔薇を心を 忘れない
(
ありがとう
)
僕の心が 癒える時まで
(
ぜったいもどってくるから
)
6
吾 亦 暫 暇 可
(
そろそろやすんでいいかな
)
3
スマホから 流れる音楽の わずかな間合いが 僕を恐怖に 陥れる
2
一瞬の フラッシュバックが 僕を襲う 逆まばたきの 残像の光
3
うるさい! 生きてる証の その音が 血の流れる音、 僕の寝息
2
四時半の 空に染み入る
暁烏
(
あけがらす
)
の 声聞くときに 朝だと知った
3
ぼくが尽きて しまうことが あったとて こうかいはない あいあればこそ
2
UTAKATAは 死なない
唯一に 魂込める
(
一歌入魂の
)
人ある限り
3
いまはあまり 出番のない 体育館の 色褪せた
緞帳
(
どんちょう
)
歴史を語る
3
歌の野に 日頃五月雨る 葛の木に 隠さる花を 見まく嬉しも
3
いほつ海 まことともしも ありあけに いささおされぬ あはれあしたは
1
鮮やかな 野辺の躑躅の 花盛り 亡き母憎んだ 心侘しき
(
死ぬ間際の母と対立した事を思い出すことはとても辛い
)
4
眠れずに 遮光カーテン 開けてみた 今朝の4時半 すこし明るい
6
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