さいおん
59
77
投稿数
709

無常を詠みたい
比喩歌好きのガチ和歌専門

部屋の隅の 埃のような 言葉など 全然要らない 僕を見てくれ
3
君に馳せる 心を僕は 隠せない それでも君は 気付かないだろ?
3
元々は ネタで始めた ダイエット いつの間にか175センチ 本気になった55キロ
2
コメダで オーダーしたいの 色々で 詰まるところは いつものコーヒー
2
人の目を 見るのが怖い 君の眼を 見る僕の目は たぶん泳いでる
2
utakataの 仮想社会に 生きる僕 出会いと別れは どこにでもある
5
僕たちが ジャンプしたなら わずかでも 動いているのか? 大きな地球は
3
霊だとか 魂だとか 結局は 人の作った 概念だろう?
2
機種変で 役目を終えた ガラケ-は 引き出しの中で 永眠ア-メン
2
眠れずに ベランダで見る 夜空には 冬のオリオン 秋は深まる
4
十六夜いざよいの 傾く月を 止めてやる! 槍で突こうか 網を張ろうか
3
君を思い くゆらす煙は 雲となり 彼方の空を ひとり眺める
5
心とは 不自由なもの なんですね 君を忘れる ことが出来ない
4
心だけ ならしも更に 体をも 病んで今夜も 溜息ばかり
2
安定剤 酒も煙草も 増すばかり 君に恋して 僕は壊れた
1
早起きで ベランダで見る 朝焼けは 憂鬱な日の 始まりを告げる
6
紫陽花の 色は変わって いくけれど 変わらないのは 僕の思い
2
的を射る 人は心を 見定めて 言葉を選び 多くは射ない
2
ひとしちに 此頃  はじまるせかいに 泡沫  こころとか申無物 ふぜいをこめて 甚多事  ひとしでしめる 嘆之 
2
デエビゴ眠剤よ 早く効いてくれ 頼むから 不安な夜を かき消してくれ
3
少しだけ 距離を置こうと 言ったけど 「おはよう」のLINEが ない物足りなさ
5
網戸にて 高らかに鳴く クマゼミは 森の蝉群オーケストラを 率いるソリスト
4
「美しさ」と 何が違うの? 「キレイ」とは 僕はようやく それが解った
3
厭世えんせい」を 意識し始めた 今の僕 漱石そうせきさんよ あなたのせいです
3
頓服とんぷくの ロラゼパムの 一錠を 飲むか飲まぬか 悩む1時間
3
汗と涙を 流しながら 食べている 君の苦手な 辛いカレーを
2
太陽に 背を向けて立つ 向日葵ひまわりと 僕とは同じ 性分しょうぶんなんだな
4
えかけた 僕の心の 傷は開き 吹き出すもので 失血寸前
2
秋を染め 冬に散った 椛場もみじばに 緑がえて 君を思い出す
3
築き上げた 思い出を叩き 割ったとき 破片かけらの数で その重さ知る
3