Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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斧の柄の朽つるも知らで眺めまし散らずは花の山の杣人
4
咲き続く花の梢や初瀬より吉野に渡す雲の架け橋
3
霞めども照りこそ増され山の
端
(
は
)
に桜を分けて出づる月影
4
柴負ひて山路を下る里人のしばし憩へる花の下陰
5
行き暮れば一夜宿貸せ桜花誰がゆゑ入りて惑ふ山路ぞ
3
花に明けて花に暮れぬる吉野山明日はいづれの峰を尋ねむ
5
春の織る錦か花と青柳の
葛城
(
かづらき
)
山に雲立つなゆめ
4
高間山空さへ匂ふ佐保姫の花かづらきの峰の春風
2
桜咲く比良の
山颪
(
やまおろし
)
吹きにけり釣りする海人の袖香るまで
4
群鳥
(
むらどり
)
の間近き声に目覚むれば日はなほ高し花の下陰
5
誰かまた昔
長等
(
ながら
)
に眺むらむ荒れし都の滋賀の花園
2
白妙の
領巾
(
ひれ
)
かとぞ見る遠つ人松浦の山の花の曙
2
桜色の折られぬ水に棹さして幾里下る春の舟唄
2
陵
(
みささぎ
)
は霞の奥に
埋
(
うづ
)
もれて花ぞ吉野のしるしなりける
4
行き暮れて知らぬ山路に惑ふとも霞の奥の花を尋ねむ
4
来し方も行く末もただ桜にて慣れし山路に惑ひぬるかな
1
天皇
(
おほきみ
)
に命捧げし
益荒男
(
ますらを
)
の誉花咲く靖国の宮
6
桜花今や咲くらむ吉野山麓も峰も同じ白雲
6
初瀬山尾上の桜咲きそめて麓の里に匂ふ鐘の音
3
日の本を桜の国となさむとは神代に誰か契りおきけむ
5
閨近き梅に
木伝
(
こづた
)
ふ鴬の声より白む春の曙
2
滝の脇の巨岩の上にあ、四匹の山猿がいる俺を見下ろす
1
ぬばたまの帝都の夜に怪人と名探偵が知恵比べする
2
おじいちゃんゴハンはさっき食べたわと騙せば納得やはりボケてる
4
風吹けば片よる岸の青柳に綾織りかくる池のさざなみ
4
佐保姫の眉偲ばるる青柳に髪より細き春雨ぞふる
3
ちりかかる鏡と見ゆる川の面に梅が香こそはうつらざりけれ
2
神風も吹きは払はぬ霞かな
御裳川
(
みもすそがは
)
の曙の空
1
酔へばまた悲しみ増さる別れかな涙を
濺
(
そそ
)
く春の盃
3
忘れめや慣れし雲居の朧夜に星を列ねし花の宴を
2
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