Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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散ればまた見むため惜しき命かな花ゆゑ入りし山ならねども
3
ちりかかる花の鏡の芥川曇らぬ影もうつろひにけり
5
色も香もこの世にたぐふものかはと風の情けや花散らすらむ
2
もろともにわれを誘ひて散れや花憂き世に何を思ひ残さむ
2
花散ればさらに思ひは増鏡面影遠し春逝きし人
7
改心しマトモな短歌作ること誓約します。四月一日
4
吹き返す花の盛の明日香風采女の袖や香らせにけむ
3
幾世経ぬ奈良の都の八重桜落ちこそ積もれ礎の上に
3
花染の衣着ぬ人なかりけり嵐の山に桜狩りして
3
いさぎよく散るこそ桜もののふの八十宇治川を
埋
(
うづ
)
む花びら
4
山づとに折ればかつ散る桜花さらば眺めむ風にまかせて
3
山守はよし咎むとも来ぬ人のためにと折らむ桜一枝
3
帯にせる細谷川を春ごとに花に染めなす吉備の中山
3
網代木にしばしいさよふ花筏また押し流す宇治の川浪
5
風よりも過ぐる日数をとどめなむ勿来の関の花の吹雪に
2
高砂の盛りの花に風吹けば尾上の松にかかる白雪
4
吉野山峰の桜の散るときは谷の枯れ木に花咲きにけり
4
麓には雲とや見らむわが庵に雪とのみふる峰の桜を
3
散り果てぬ間にとさまよふ山の端の月にあまぎる花の白雪
5
花筵敷ける山路に旅寝して霞の衣たちや重ねむ
2
大井川
水面
(
みのも
)
に消えぬ白雪は嵐の山の桜なりけり
3
咲きなばと契りし人はつれなくて花を
主
(
あるじ
)
と訪ふ嵐かな
5
散らぬ間に人の訪へかしわが宿の桜の枝に風は吹きつつ
3
七夕に宿かりころも日も暮れぬ花の吹雪の天野川風
3
宇治川に流るる花を澪としてさす手も香る春の柴舟
4
浦風の花の梢に通ひ来て空に波立つ志賀の山越
5
今年また桜の下に共に見し人の面影懐かしむかな
7
春はただこの一時の名なりけり桜に浮かれ惑ふ夢の間
4
恋ひしくは来たれわが妻九段なる桜の枝に咲きて迎へむ
3
見ぬ峰の桜をいかで尋ねまし道しるべせよ春の山風
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