Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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夏の夜の明くるは早き天の戸を間なく
水鶏
(
くひな
)
の何叩くらむ
3
短歌詠み啖呵を切って喧嘩して負けて担架で運ばれたんか?
10
わたしはねきっと今ごろセレブ妻あの日こいつに出会わなければ
7
年毎に散る橘のいかなれば風も昔の香に匂ふらむ
4
五月雨の晴れ間をいつと
松浦舟
(
まつらぶね
)
心つくしにふる日数かな
2
名のみなほ浅香の沼の花かつみかつ
水隠
(
みがく
)
るる五月雨のころ
2
有明を見果てぬ夢の名残にてまだ宵ながら白む夏の夜
8
郭公待ち更かしつるうたた寝の夢かあらぬか夜半の一声
2
たまくしげふたがみ山の郭公明けぬ間にいま一声もがな
2
もう少し稼ぐだろうと思ったわ青春返せこのダメ亭主!
3
五月雨の降りそめしより幾たびか色変へつらむ野路のあぢさゐ
4
押し入れに詰めたパンツの饐えたのを取り出してまた穿く梅雨の頃
2
なけやなけ卯の花月夜郭公春に遅れてさしこもる門
3
「この踏切次に開くのはいつですか?」「あなたがここで事故に遭うとき」
3
実名は出さないけれど予報士がこっそりやってる下駄飛ばし見た
6
御籤で恋愛運が吉と出て妻大喜びあのなあお前
15
先人の犠牲尊しふぐ料理いただくときは心で合掌
5
お葬式「誰の?」と問えば「あなたの」と答えた顔がまた俺の顔
6
山に入りしかひこそありけれ都にて待たで聞くべき郭公かは
1
郭公昔に恋ふと橘の香る窓辺の夢な破りそ
1
牛車より裾ほの見ゆる祭りかな蝶の羽風に匂ふ橘
3
またオムツ忘れて句会へ行く爺ちゃん季違いの木瓜もう咲いてるか
2
初夏ですがまだ寒いので出る時はコートの下も服を来てます
7
わたくしがやってる俳句の結社では「腐乱屍体」は夏の季語です
3
夏はまだあさくら山の
郭公
(
ほととぎす
)
名告りは挙げず忍び音に鳴く
2
踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をうの花の雪の通ひ路
5
卯の花に月の光を競はせて磨ける露の玉川の里
8
卯の花の咲ける盛に見渡せば垣に波超す玉川の里
3
白妙の衣や干すと見るままに春を隔つる卯の花の垣
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立ちわびて霞の袖やしをるらむ今日を限りの春雨ぞ降る
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