Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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吉野川早瀬を下す筏師は夏をよそにや世を渡るらむ
3
学生の就職先を自慢するこれでいいのかマル経教授
4
夏休み地獄の鬼の行き先は大江山荘鬼ヶ島ビーチ
2
眠ってる夫の顔にハンカチを掛けて
掌
(
て
)
合わすお茶目なワ・タ・シ
7
「八百屋さんニンニクある?」と尋ねたら隣の肉屋が「うちにもあるよ」
6
太ってる女性が僕は好きなんだお願いだから一緒に相撲
3
わが身よりあくがれ出でし
魂
(
たま
)
ならば夢路に通へ軒の蛍火
10
俺様が本気出したら凄いぞと呟きながら鼻糞ほじくる
5
貴船川岩に砕くる白波の玉かと見えて飛ぶ蛍かな
5
夕立のすぎの梢に雲晴れて露もろともに降る蝉の声
6
塩辛い氷イチゴを特注し旨そうに食う客はドラキュラ
2
童子らにくまもあまさず食はれけり夏まさかりの氷金時
3
短冊に世界平和を書く人が必ずいるねあれ何だろう
6
美味しそうこれ食べてまたダイエット挑戦するわきっとよきっと
3
上葉
(
うはば
)
漏る月の雫に驚きて枝飛び移る蝉の一声
3
ふと見せたあの娘の笑顔かわいくてまた見るためにぼくバカをやる
7
雲過ぐる
外山
(
とやま
)
の空に鳴神の音はしながら晴るる夕立
4
恋という字をよく見ればなるほどねマタに心が引き寄せられる
3
夏山に今し過ぎぬる夕立の雲より高き蝉の諸声
5
うまいもん探しては食うわいやけどまだ食うてない京のぶぶ漬け
4
ロープとはありがたいもの一瞬で殺人鬼をも仏に変える
4
容赦ないオバサンたちの品評にますます畏縮する露出狂
4
コートだけ素肌に着ても暑いので前を
開
(
はだ
)
けて涼を取りたい
3
飛行機に乗ってどちらへゆき女婚活のためちょっとヒマラヤ
4
お隣の一家はとても怖いんだなんてったって犬が三毛だよ
4
教祖様髪の毛長くしてるけどほんとはハゲだよ髪が仮りだよ
3
人気歌のトップページに載る快挙成し遂げたからいつ死んでもいい
3
工夫だよ同じ速度で歩いたら回転寿司も回らない寿司
5
シマウマが格子の向こう通り過ぎ白くなったり黒くなったり
14
アジサイの花からどこへカタツムリ引っ越しするの家持ちながら
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