屁の河童
69
59
投稿数
1225

ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

野はなべて緑になりぬ若菜摘む袖かと見えし雪は果てて
6
三笠山氷の解くる初声に春を知らする鶯の滝
4
小野の山炭焼く煙春来れば今朝は霞にたち交じるらむ
5
今朝見れば雪の衣を脱ぎもあへず山は霞をたち重ぬらむ
6
香久山の今朝は雲居に霞めるは天の戸よりや春は来ぬらむ
8
橿原や始馭天下はつくにしらす宮跡に太敷ふとしきませるこの大社おほやしろ
5
ひさかたの天の岩戸を押し明けて豊栄昇とよさかのぼる日の御旗かな
4
天照るや神の御裔みすゑを戴きて永久とはに栄えむ日の出づる国
5
万世に動くことなき高御座定めたまひし神代をぞ思ふ
6
雲居まで千木ちぎ高知たかしリて橿原の宮の昔に帰る春かな
5
年を祝ふ神の御前の玉榊霜幾度か咲き替はりなむ
4
神風かむかぜの吹きも払はぬ霞かな御裳濯川みもすそがはの春の曙
4
ちはやぶる神の御前に祈るかな今新たまる年の行く末
6
若水に映るは老いの影なれど汲めば心ぞ新たまりける
8
雪の上に跡は見えねど山里の霞む梢や春の通ひ路
9
さしこもり訪ふ人もなき蓬生よもぎふに宿をば分かず春は来にけり
7
いかで言はむ一夜の夢の寝覚めより昨日は冬ぞ今日は春ぞと
6
帯にせる細谷川は春風に氷解くなり吉備の中山
5
鴬の鳴く梅が枝に降る雪を羽風に散れる花かとぞ見る
7
春来れどなほ降る雪に鴬の初音待たるる山里の空
14
わが杣の梢のいたく霞むかな天翔りてや春は来ぬらむ
3
逢坂の関の戸鎖さぬ御代なれや越え来る春の限り知られず
4
ひさかたの天の香具山春来ぬと霞の衣空に干すめり
4
氷りゐし筧の水の音づれて柴の庵も春めきにけり
3
谷川の氷も解けぬ山里に霞ぞ春を空に知らする
6
梅が香を送る春風しるべせよ尋ねぞゆかむ鶯の谷
6
雪ながら涙の氷解けぬらしふる巣を出づる鶯の声
6
香久山に登りて見れば天の原霞むもしるく春は来にけり
4
四方の海浪ものどかに立ち返り豊葦原に春は来にけり
7
伊勢の海に神代に帰る春立ちて天の戸出づる朝日子の影
3