屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

「パパはいつ帰るの?ママ」「百合綺麗でしょ。今年は肥料が良かったからよ」
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資料庫に放置されてたギロチンに最近使ったらしい血の痕
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期待して見詰めてたけどトリックと知ってがっかりギロチンマジック
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戻された伯母を入れてた座敷牢鍵は壊れてまだ残る家
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あなたもう死んだんですと諭されてうんわかったと柩に戻る
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テレビでも紹介されて次からはカメラ目線で写る心霊
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痒いとこ掻いてもくれずほんとうに役に立たない背後霊だな
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くしゃみするときにマスクは邪魔だから外しますけど皆さんはどう?
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鶉鳴く竹葉山たけのはやまの夕風に涙は露と深草の里
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踏み分けて人訪ひ来やと驚かる積もる落ち葉に風わたる音
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雁わたる都の空は雲晴れて傾く月に衣打つなり
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霧立ちて比良山おろし寒からし堅田に落つるかりがねの声
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早霜に道は閉ぢたる奥山の嵐を分けてわたるかりがね
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むかつくよ低学歴の俺でさえ芸能人の文化人ヅラ
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白河の関越ゆる雁ことづてむ霞とともにたちし都に
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月さゆる都に衣打つ声を千里の外に誰か聞くらむ
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月を見て団子を食ったの昨日ですそれじゃ今夜はいざ酔いましょう
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長き夜の消え残りたるともしびに窓打つ雨の声も小暗をぐら
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振り捨てし世の恋しくぞなりまさる伏見の里の鈴虫の声
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昔思ふ涙は露とふるさとの浅茅が末に宿る月影
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人住まで荒れにし宿を尋ぬれば浅茅あさぢに誰を松虫の声
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月とのみすむ深山辺みやまべは栗の実の落つる音にも驚かれつつ
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暁の寝覚めは老いの常なれど待つ間に明けぬ秋の夜ぞ憂き
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神風や御裳濯川の底までも千歳をかけて澄める月影
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三笠山あめのしたもるしるしぞとさし出づる月の影のさやけさ
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いつはあれど秋こそものの悲しけれ草葉に増さる袖の白露
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池水の底に宿借る月見れば旅寝重ぬる秋ぞ悲しき
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山の巣に帰る鴉の声絶えて野寺の松に月出でにけり
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すみ慣れば心慰む夜やあらむ旅の空なる更科の月
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里の秋の夜半の目覚めのわびしきはまがきに近き小牡鹿さをしかの声
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