屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
本拠https://rara.jp/zappai/
Xノートhttps://note.com/neutilo

年はまだかへりもあへず梓弓押してぞ春は今日立ちにける
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あらたまの年をまつの木門ごとに立つより早く春は来にけり
5
あまたたび春を迎へむ身なりせば年をもかくは惜しまざらまし
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踏み分けし小野のふる道跡絶ゆる雪のうちにや年は暮るらむ
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網代木あじろぎ氷魚ひをのよるよる風ふけて霧にぞ咽ぶ宇治の川浪
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味噌汁に刻んで入れた蕗の薹早春の味皆ほろ苦い
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尿が出ないびっくらこいて病院に行ったら酒の飲み過ぎだとさ
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気張っても短歌が出ない苦しみはうんこが出ない苦しみに増さる
5
おばあちゃん階段降りる時ママが後ろにいたら怖がるのなぜ
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絶叫が耳から消えない押し入れに隠れて一人生き残ったが
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美味そうに何食べてんだ佐川君一口くれよなぜ隠すんだ
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風渡る葦の枯れ葉に雪の花咲くや浪速の春の面影
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雪積もる岩の掛け道跡絶えて峰に嵐の声のみぞする
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知ってるのわたしと主人だけなのよ前の主人のほんとの死因
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薄氷うすらひの張りしころより風凪ぎて赤星寒き鐘の暁
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笠払ふ間も惜しからむ夕暮れの雪の野道を急ぐ旅人
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元旦はえげつないのは我慢してまずは無難に謹賀新年
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訪ふ人も今はあらしの山里の柴の庵を埋む白雪
8
御狩りする袖幾度か払はまし交野の御野の雪の曙
3
新しいパパが来るってママほんと?じゃあどうなんの?うちにいるパパ
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「ぼくパパの子じゃないの?ママ」「そうよ、でもいいのよパパは知らないんだから」
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池水は氷りにけらし草枯れしみぎはをまたも隠す白雪
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生きてたらいいことあると諭す人もしなかったらあんたが死ねな
3
暁の空の赤星榊葉の霜といづれか冴え増さるらむ
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ひさかたの天の川瀬や氷るらむ冴えのみ増さる冬の月影
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吹雪する三輪の山本来て見れば印の杉に靡く木綿垂ゆふしで
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杣道も絶えて幾日ぞ暁の山轟かす松の雪折れ
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わくらばに訪ふ人もがな庭の面踏ままく惜しき今朝の初雪
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小野の山跡も絶えたる雪のうちに誰炭窯の煙一筋
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大掃除そっと抜け出しパチンコに行って帰れば突き刺す視線
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