屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。

この数が足らぬと君が言ったから菊の命日「皿だ!」記念日
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谷川で声はすれども正体は小豆のようにはあらはれぬなり
5
国産は音もいいやとアズキトギ調子を取れば鼻唄も出る
6
飲みすぎた仲間を運ぶ救急車車内でまだ飲む付き添いの猛者
2
ドラキュラが猫舌ならば絶対に血を吸われない松岡修造
7
葦群の下ゆく水に影見えて蛍飛び交ふ秋近からし
5
夏の夜はあかでも掬ぶ山の井の濁ればやがて澄める月影
4
むすぶ手も涼しかりけり逢坂の関の清水に宿る月影
4
荒れ寺の壁吹き抜くる嵐にも消えぬ灯は鬼火なりけり
6
うちの亭主平坦な道歩いてもふらっとよろけておっと危ない
5
ほら君の好物だよと間男のペ◯スを妻にプレゼントする
2
崖っぷちで躊躇っていた人の背を押してあげたよ一日一善
4
助け呼ぶ声聞こえたら躊躇わず即走るんだ逆方向へ
5
姑の写真に枠をマジックで描いて合わすお茶目なワ・タ・シ
4
木の間吹く風も涼しき夕闇に蛍飛び交ふせせらぎの里
4
隠れんぼ見つけられずに置き去りにされて泣く泣く一人帰った
6
夕立のすぎの下風玉散りて涼しくもあるか蝉の羽衣
2
なく蝉の涙の露に秋かけてまだき色づく森の下草
3
沢水の下に流るる葦群に思ひ乱れて飛ぶ蛍かな
4
鵜飼舟きほひ行くらし後の世の闇を照らさぬ篝火の数
4
夏の夜を短きものと思ひしは恋知らざりし昔なりけり
7
吉野川早瀬を下す筏師は夏をよそにや世を渡るらむ
3
学生の就職先を自慢するこれでいいのかマル経教授
4
夏休み地獄の鬼の行き先は大江山荘鬼ヶ島ビーチ
2
眠ってる夫の顔にハンカチを掛けて合わすお茶目なワ・タ・シ
7
「八百屋さんニンニクある?」と尋ねたら隣の肉屋が「うちにもあるよ」
6
太ってる女性が僕は好きなんだお願いだから一緒に相撲
3
わが身よりあくがれ出でしたまならば夢路に通へ軒の蛍火
10
俺様が本気出したら凄いぞと呟きながら鼻糞ほじくる
5
貴船川岩に砕くる白波の玉かと見えて飛ぶ蛍かな
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