Utakata
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屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
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昔思ふ涙は露とふるさとの浅茅が末に宿る月影
5
人住まで荒れにし宿を尋ぬれば
浅茅
(
あさぢ
)
に誰を松虫の声
4
月とのみすむ
深山辺
(
みやまべ
)
は栗の実の落つる音にも驚かれつつ
8
月を待つほどのあはれも更科や姨捨山の夕闇の空
3
暁の寝覚めは老いの常なれど待つ間に明けぬ秋の夜ぞ憂き
8
神風や御裳濯川の底までも千歳をかけて澄める月影
5
三笠山あめのしたもるしるしぞとさし出づる月の影のさやけさ
5
いつはあれど秋こそものの悲しけれ草葉に増さる袖の白露
5
池水の底に宿借る月見れば旅寝重ぬる秋ぞ悲しき
6
山の巣に帰る鴉の声絶えて野寺の松に月出でにけり
5
すみ慣れば心慰む夜やあらむ旅の空なる更科の月
8
里の秋の夜半の目覚めのわびしきは
籬
(
まがき
)
に近き
小牡鹿
(
さをしか
)
の声
6
朝露のおきていなばのおとづれもまつにつれなき夕暮れの空
7
風の音も秋ぞと告ぐる
蓬生
(
よもぎふ
)
に露重げなる松虫の声
6
夜もすがら裾野に鳴きし
小牡鹿
(
さをしか
)
の山に分け入る暁の声
6
秋とだに分かぬ
常磐
(
ときは
)
の山人もながめわぶらむ夕暮れの空
3
棚田
守
(
も
)
る
賤
(
しづ
)
もや袖に宿すらむ姨捨山の秋の月影
5
菅原や伏見の里に月冴えて生駒の
岳
(
たけ
)
を渡る
雁
(
かりがね
)
6
あしびきの山の嵐の寒けきにふんどし欲しと松茸の泣く
3
篁
(
たかむら
)
に遊ぶ雀の影長し嵯峨野の奥の秋の夕風
7
あのオバチャン只者じゃないレジ打ちがメチャクチャ速いスーパーウーマン
8
鳥肌が立つほどのいい女でもミニスカートが穿けず恨めし
1
一日の勤めを終えた外科医たち談笑しながらモツ鍋つつく
5
旅人の急ぐ野道に日は暮れて尾花が末に月の掛かれる
8
手を挙げて招く芒の影よりも男心をそそる白はぎ
5
日差しには夏を残して吹く風の音に驚く秋は来にけり
3
秋風に誘はれ出でて鳴く虫の声聞く
夜
(
よは
)
ぞ野辺は寂しき
10
秋の野に萩の錦をきてみれば霧のたつさへ惜しまるるかな
4
風渡る
真葛原
(
まくずがはら
)
に立つ鹿の怨み果てたる暁の声
4
立ちわたる霧より昇る朝日山麓の闇に牡鹿鳴くなり
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