屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://rara.jp/zappai/

またオムツ忘れて句会へ行く爺ちゃん季違いの木瓜もう咲いてるか
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初夏ですがまだ寒いので出る時はコートの下も服を来てます
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わたくしがやってる俳句の結社では「腐乱屍体」は夏の季語です
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夏はまだあさくら山の郭公ほととぎす名告りは挙げず忍び音に鳴く
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踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をうの花の雪の通ひ路
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卯の花に月の光を競はせて磨ける露の玉川の里
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卯の花の咲ける盛に見渡せば垣に波超す玉川の里
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白妙の衣や干すと見るままに春を隔つる卯の花の垣
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立ちわびて霞の袖やしをるらむ今日を限りの春雨ぞ降る
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帰りゆく春の霞の袖引きてしばしとどめよ逢坂関
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譲られて辞退した爺空いた席に突進してる素直になれよ
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無理に着てボタンが飛んだ試着品そっと戻して何食わぬ顔
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ぶらぶらと過ごす老後のわびしさよ男だったら立てもう一度
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信夫山木隠れにのみ行く水のに立てつべくものを思ふかな
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苗代に影を映して帰る雁いなばの秋をいかで忘れむ
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東路に見るだに悲しかきつばた都を遠く隔つと思へば
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引きて堰く苗代水のいかなれば過ぎゆく春をとどめかぬらむ
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都思ひあかしの浦の浮き枕波の音にも濡るる袖かな
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今日もまたまつらの浜に唐船のよるは涙に浮き寝こそすれ
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恋ひわたる心はうはの空ながらふみも通はぬかささぎの橋
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残る花有りやと入りて彷徨さまよへば暮るる山路に鳥の一声
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どうしても忘れられない人だから今日も送るの迷惑メール
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散り果てし花の名残の白雲を吹きな払ひそ峰の松風
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美少女と小鳥は餌をやらなけりゃすぐ死ぬんだと飼ってわかった
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失恋の涙は頬を伝うのに心に深く沁みるのはなぜ
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桜咲く下で死んでた西行を埋めたのが梶井基次郎です
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咲ける間ぞ人も訪ひける山里の風の散らすは桜のみかは
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山吹の咲けるまがきのぬしや誰いさや白波玉川の岸
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宿とせし桜も今は散り果ててもの憂げに鳴く深山鴬
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かはづ鳴く井手の玉川来て見れば散らでうつろふ岸の山吹
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