屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。

「回らないお寿司」と息子がつぶやいた誰だ!くだらん知恵つけたのは
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甘樫の丘の上より見渡せば明日香の里は菜の花の時
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橿原の宮居の春に立ち返り青垣山に霞たなびく
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畝傍なる橿の太木も神さびて御代を千代にと鳥唄ふ春
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花子さん便秘でトイレ長いので付けられたのがこのあだ名です
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「ねえ見てよこのワンピース綺麗でしょ」「うん綺麗だよ君よりずっと」
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この夜更け「三本足のリカちゃん」と呟いてごらんほらもう来てる
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俺の首切った社が載る求人誌破いて捨てたが職どうしよう
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お釈迦様退屈しのぎに蜘蛛の糸で釣っては落とし落としては釣り
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いづれをか花とは見まし春日野に若菜摘む袖消えあへぬ雪
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宿占むる園生の竹のよを重ねややふし慣るる鴬の声
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梅の花香る軒端は多かれど去年こぞの鴬宿を忘るな
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さえし夜の霜かと見ゆる梅の香に霞みもはてぬ春浅き空
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生ゴミの日に姑を出しちゃった若奥さんの可愛い失敗
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公園でよその子見てたら母親が「変なおっちゃんいてるから帰ろ」
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白無垢を着つねの嫁の出る門は青空ながら雨のふる寺
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たんたんたん狸の金の玉くしげふたつながらや風に揺るらむ
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佐保姫のころもはるさめうち烟る野辺はわらびやもえわたるらむ
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昔誰すみれの花のひとり咲く荒れにし垣に春風ぞ吹く
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義理だよと言い繕ったチョコレート奪って妻はバリバリと食う
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健さんに聞いてごらんよ男なら本命よりも義理が大切
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人情が廃れた世にも義理だけはまだ生きてたと知るバレンタイン
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「寒空の下で裸の鬼さんたち着物どうした?」「はい、服はうち」
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せがまれて苦笑しながら節分の鬼に扮する親バカの鬼
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唐崎の氷吹き解く春風に松ケ根洗ふささなみぞ立つ
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春ははや逢坂山をすぎ陰に冬をとどむる関の白雪
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山里はいづくを春としら雪に色こそ紛へ梅ケ香ぞする
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難波津の葦間の氷うち解けて今を春辺と浪の花咲く
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雪晴れて今宵見初むる三日月の春ほのめかし霞む山の端
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風寒み開かぬ梅の木の間よりさすがに霞む夕月夜かな
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