屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。

春の来る跡とも見よと山人の今朝印しつる去年こぞの雪の上
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初花とうち出づる波の音羽川氷の隙に春や立つらむ
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幾そたび越え来る春に逢坂の関の戸ささぬ御世ぞめでたき
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大空に霞の衣干しかけて春来にけらし天の香具山
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雪のうちに烟立たずは小野の山人すみ釜と知られざらまし
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太巻きが喉につかえてお爺ちゃん節分の夜に鬼籍入りする
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【岩】お岩さん腹立つ気持ちわかるけど落ち着きましょう伊右衛門飲んで
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時到る雪を蹴立てて官邸へ昭和維新の夜が今明ける
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指先が一つ欠けてるいい男眉間には傷背には倶利伽羅
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ママ見てよパパがバンジーやってるよ変だよ首にロープ掛けてる
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「人間だ飲も」と言ったのみつをさんでしょ?えっ違う?!じゃあ誰だっけ…
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お寿司とは回るものだと思ってる息子もいつか真実を知る
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雪とのみ見てや過ぎまし冬のうちに咲き出づる梅の香らざりせば
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誰が庭の雪に咲くとは知らねども春は隣と告ぐる梅ケ香
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これをだに花と見てこそ慰まめ近づく春を待つの白雪
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整形医ブスから金を巻き上げて美人と遊ぶいい商売ね
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夢にだに訪はれぬものをのうちに誰踏み分けむ小野の(○降る)
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しか(鹿)なく鳴く・泣くと聞かば訪へかし川霧の立つ巳の方ぞ世を治の里
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職安でばったり遭った元上司バツ悪そうに目を逸らしたよ
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俺の首切った社が載る求人誌頭に来たぜ応募してやれ
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思ひきや雲の八重ゐる深山にてなほ九重に恋ひむものとは
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踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をの花の雪の通ひ路
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山吹の花は盛になりにけり井手のかはづは今やなくらむ
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泥棒に指導を乞えば「バカヤロー!技は盗んで覚えるもんだ」
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現実は残酷だねえ精液の値にくっきりと人種の差あり
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今日もまた待つ浦の浜に唐船の(寄る)は涙に浮寝こそすれ
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白雪もわが身もいたくふり降り・古りぬれば思ふことのみ原の里
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あまりにも師走の風が冷たくて今出たムショにすぐ戻りたい
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風体はごくありふれた小僧だが一目でそれとわかる妖怪
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400年地下の柩で眠るけど見つけても杭打っちゃダメだよ
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