屁の河童
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ただの河童です。異端短歌、略して「異短」です。「お前まだいたんか」と言われたいです。
短歌は楽しき玩具。
https://rara.jp/zappai/

思ひきや雲の八重ゐる深山にてなほ九重に恋ひむものとは
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踏み分けて誰かは訪はむ小野の山世をの花の雪の通ひ路
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山吹の花は盛になりにけり井手のかはづは今やなくらむ
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泥棒に指導を乞えば「バカヤロー!技は盗んで覚えるもんだ」
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現実は残酷だねえ精液の値にくっきりと人種の差あり
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今日もまた待つ浦の浜に唐船の(寄る)は涙に浮寝こそすれ
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白雪もわが身もいたくふり降り・古りぬれば思ふことのみ原の里
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あまりにも師走の風が冷たくて今出たムショにすぐ戻りたい
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風体はごくありふれた小僧だが一目でそれとわかる妖怪
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400年地下の柩で眠るけど見つけても杭打っちゃダメだよ
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都にはかくてやわれも帰りなむ魂祭たままつりせる旅の夕暮れ
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逢ふことは遠く鳴海なる身の浜千鳥跡だに見ねばこそ鳴・泣かるれ
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山深み氷ぞ結ぶ来る繰る○人も冬は絶えたる滝の白
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妹が鬼になったと?それがなんだ!うちの女房はずっと鬼だぞ
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「クロネコさんカンガルーさん飛脚さんあなたたち干支えと何?」「はい、辰です」
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あの約束守らなくてもいいからさ針飲む約束守ってほしい
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これでもうずっと寝れるぜお隣さんうちのテレビの音を気にせず
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枝ぶりを褒めてくれてるお隣の爺さんいつか吊るしてあげるね
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酔漢がバーガーショップで酒出せと管巻く怒鳴るどうすればいい
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坊さんとお布施の額で喧嘩して一夜明けても今朝まで憎い
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都人いかなる夢か結ぶらむ蔦に分け入る宇津の山越え
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宇津の山分け入る道の蔦葛(繰る)しとばかり夢に知ればや
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和歌の浦にかき(搔き・書き)めおかむ藻塩草仮り(刈り)そめにだに見む人もがな
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玉津島神の恵みの尽きずあらば立ち返るべき和歌の浦波
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思ひわびうはの空なる浮雲にたぐひて去らむわが身ともがな
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最低だ降りたばかりの陸橋をミニのあとからまた昇る俺
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致死量の実験だとは知らせずに飲ませてメモを取る手休めず
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「猫と犬どっちがお好き?」「あっ、いいです。食事だったら済ませてきました」
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彼の子と思って大事にしてたのに鑑定したら夫の子だった
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俺様が本気出したら凄いぞと呟きながら鼻クソほじくる
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