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感覚・空想・生活

幾何の   微 嘘な小 を   初期値   と   し 宙は回 宇 る よる回
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額皿をヴァイナル盤に持ち替えてDJ KIKUはフロアを沸かす
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後朝きぬぎぬのツァーリ・ボンバにくちづけて相互確証破壊のしるしを
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うたかたよ大言海おほことつみ玉響たまゆらよ聲なきなみだ摘みとりて ゆけ
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ひとりのサッシにひとつ熊毛虫もこもこもこと生き急ぎたる
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世継榾よつぎほだほのかに揺れて『████』なる暦は見えぬ落とし子を待つ
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わたつみのいろこの宮に降りそむるときは色かほる有機物デトリタスたち
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おほぬさも神籬ひもろぎも疾く焼け落ちてただ酔ひきたる神奈備のイドCannabinoid
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教養でひとを殴っちゃいけません未知もときどき毒になるから
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やしおりの稜威いつし言葉の行く先は酔生夢死のランダムウォーク
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少年に道を説くのは嫌いだけど 大人は長いほんとうに長い
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闇龗くらおかみやどれる沢のもみぢ葉は十束剣とつかつるぎの血しずくと見ゆ
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うまさけの→三輪ばかりではうら寂し テロワールこそ八百千万やおちよろず
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うたくずを拾えるときは胸郭の内||オア外が雨降りのとき
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手蔓藻蔓テヅルモヅルのゆびさきは 嬰児籠えじこ やさしさ帯びてもだにたゆたう
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少年の朗徹去りし五線譜は降りて感傷過多のヘ音に
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旅先の朝にこだます選挙カーうるせー知らねーFINALFANT ASY
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皮肉屋の掃除夫ひとり清水の奈落の底でシミを数える
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なまりなき鶯谷の夜歩きは生者と死者のねやが隣す
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なま成りの詠み手となりてはや四月よつき歌の悪魔に絆されている
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新嘗もSamhainサウィンも我ら手の内とカボチャ頭の魔とほくそ笑む
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いたつきの床よりながむ往来はほがらほがらでさびし疎まし
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真玉手の触れ合う先が帯びる熱に浮かされながら映画を観たい
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半月がけぶれて落ちる朝凪はむやみに泣けて帰れなくなる
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札数も強さも要らぬ配られたカードできみを斬りつけてやる
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海原のEtoEを翔ぶ鳥の淋しさを抱く安宿あすかはいずこ
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百億のtreatだけが欲しいので百鬼夜行のしんがりに付く
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爿2つ寄り合う様が好きなので川渕さんよ川淵になれ
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 け落ちたあるいは██した音節がすずろな舌に屯している
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溶け落ちた記憶の縁に夏色の複合体が吊されている
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