Utakata
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感覚・空想・生活
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あまさかる
鄙
(
ひな
)
暮れ六つの水鏡ひとり農夫は雲にたゆたう
6
人
隠
(
こも
)
る街かど知らぬ遠山の新芽に雨はやはらかに降り
8
歯の痛いナイチンゲールのごとく
噑
(
な
)
け、悪意・嘲笑・快楽の聲
2
百日のメメントモリは今醒めてcapitalismのお出ましとなる
4
なんらかのバッドエンドのような日もむなしく海はかがやいている
7
いま君は波の下からぼくを射て天のひかりは全てたましひ
7
蕃殖
(
はんしょく
)
する
冠
(
かんむり
)
しとど世を濡らし都市の空気を(不)自由にする
2
蜜月のつごもりがたはささめ雪かたみに苦い夢を見ている
1
身心をふかく湯殿に焼きいれて
麻留田
(
マルテンサイト
)
の剛直を得る
1
鬧熱
(
どうねつ
)
をひとつまたいだ暗がりに三毛と二人で
煙草
(
きゃめる
)
をふかす
2
曉にうたよみ果つるあだし野は無明長夜の
隧道
(
とんねる
)
のさき
2
咳ひとつでひとを殺せるこの春に
中南海
(
Zhōngnánhǎi
)
のけぶりは重い
2
納まらず納められずも納めよとなお納まらず寒風は吹く
4
17.5
秒の
黙
(
もだ
)
に怯え果て背を向けた陽はあまりにも黒
1
病める夜に冷えピタ二枚熟れ過ぎた香りの
噎
(
む
)
せる無花果のごと
2
感情に轢かれた猿の臓物が五線譜上にまろびでており
4
飲み会の二時間後にはやってくる、ほらやってくるそうクソデカい無が、
1
《霜月は非線形也》託宣が機械仕掛けの神より降りる
3
台所
(
だいどこ
)
の積もる皿には触れもせで比較優位の意味を説く君
5
今日はもう脳が炎上してるので道理は全てネグレクトです
3
発火点を一、否四・五度超えつつも
猶
(
なお
)
あきらめで抑えこむ日々
1
わけもなく距離を取りたいときがある 空白の日をひとりで嘗める
(
)
(
)
(
)
5
テンソルの深き森より立ち出づる
普見者
(
アルゴス
)
の眼と
D
(
デジタル
)
. レーニン
1
実軸と虚軸の条里しろしめす
e
(
iπ
)
=
-1
(
聖なる式
)
を乙女はひらく
6
どうかまだ眠っていてくれよと願うわたしの中の
涅
(
くり
)
いろの希死
3
雨降りのにおいが君を連れてくる別れるまえの重い気配と
1
好きだったひとの匂いを思い出す感性ばかりちびてゆく夜
8
玉蜀黍
(
とうきび
)
は
卵
(
かひご
)
の芯を染め上げて朝餉の卓に陽だまりの咲く
5
一掬のなみだと嘘を積み果ててあしたには来るほんとうの鬼
2
ことのはの嵐に倦みて偲ばるるいつでも青くたひらかな凪
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